薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年5月27日 笠原 靖幸

「薬物乱用防止教室」.2~学校薬剤師は実際にどんな話をしているの?

「薬物乱用防止教室」.2~学校薬剤師は実際にどんな話をしているの?メインの画像1

前編では、「薬物乱用防止教室」がなぜ重要なのか、薬剤師がどのように関わっていく必要があるのか、についてまとめましたが、後編の今回は、実際に私が学校薬剤師として、どんな感じで「薬物乱用防止教室」を行っているか、紹介したいと思います。学校薬剤師に興味のある方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

①タバコ~“ゲートウェイドラッグ”となりやすいキーアイテム

小学校で開催する「薬物乱用防止教室」では、タバコに関してのテーマには特に力を入れて行っています。青少年の喫煙防止は、将来の生活習慣病などの長期にわたる健康問題の予防に繋がります。さらに、近年は加熱式タバコのように手軽に始めやすい商品が出てきていることから、青少年のタバコは他の薬物の入り口(ゲートウェイドラッグ)となりやすく、薬物乱用防止として重要な役割も果たすからです。

小学生は、45分間も話を聞いているだけでは飽きてしまうため、動画を見てもらったり、クイズに答えてもらったり、模型に触ってもらったり(図1)と、体験型の授業を行うようにしています。

「薬物乱用防止教室」.2~学校薬剤師は実際にどんな話をしているの?の画像1

図1.著者が小学生に模型を手渡している場面

なお、内容としては、タバコの「健康への影響」、「受動喫煙」というものへの意識、「ニコチン依存症」の存在、さらに「タバコを吸わないことのメリット」など、小学生にでもわかりやすい基本的なものを中心にお話をしています。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

笠原 靖幸の画像

笠原 靖幸
かさはら やすゆき

保険薬局薬剤師、株式会社SYP所属 地域の薬物乱用防止指導員。薬剤師会において、薬物乱用防止、アンチ・ドーピング、学校薬剤師のことを担当。その傍ら、SYPの一員として仲間と一緒に「知らないを減らしたい、知ってるを増やしたい」という想いで活動をしています。

キーワード一覧

薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 薬局経営 医療クイズ 選定療養 診療報酬改定 ebm