日焼け止め、ほとんどの人は必要量の半分も使えていない?~“適量”と“重ね塗り”の重要性
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「日焼け止め」、どのくらい塗れば良い?~性能通りの効果を発揮するための必要量と、顔への適正量
「日焼け止め」の商品には、紫外線に対する防御性能として「PA」や「SPF」といった指標が記載されています。そのため、これらの指標をもとに、季節やシチュエーションに合わせた性能のものを選ぶのが基本になります。
※日焼け止めの性能の表記
- PA:主に色素沈着やシワの原因となるUV-Aに対する防御効果。「+」から「++++」の4段階で表記される。
- SPF:主に炎症の原因となるUV-Bに対する防御効果。「10」から「50+」の6段階で表記される。
しかし、こうした商品に記載された性能は、“十分な量の薬剤を塗布した際に得られる効果”である、という点に注意が必要です。保湿剤やステロイド外用薬なども含め、ほとんどの塗り薬に共通した話ですが、薬をあまり薄く延ばして使っていると、薬本来の効果は発揮されません。これは「日焼け止め」でも同じです。いくら「PA++++」や「SPF50+」といった高性能の日焼け止めを使っていても、薄く延ばして使っていると、実際に得られる防御効果は「PA+」や「SPF10」程度になってしまう、なんてことも起こります。そのため、「日焼け止め」もしっかりと適切な量を塗布することが重要になります。