【2026年版】大流行中の「麻疹(はしか)」は何が怖い?“5つの特徴”
2026年4月以降、海外からのウイルス流入や集団感染事例など、麻疹(はしか)の報告数が大幅に増加しており警戒が必要です。患者説明やワクチン接種の案内など、必要な対応に備えて基本的な知識をおさらいしておきましょう。
「麻疹(はしか)」は、普通の風邪と何が違う?
「麻疹(はしか)」は、麻疹ウイルス(Paramyxovirus科 Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症のことです。ウイルス性の感染症という分類では、いわゆる“風邪”と同じですが、以下のような点において“風邪”とは大きくリスクが異なります。そのため通常とは異なる特別な警戒が必要です。
1.麻疹は感染力が極めて高い
「麻疹」の最大の特徴は、その極めて高い感染力です。飛沫感染・接触感染だけでなく、空気感染でも広がるため、免疫を持たない人の場合、感染者と同じ部屋に居るだけでもほぼ確実に感染・発症してしまいます。風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症のように、手洗いやうがい・マスク着用といった対策だけでは基本的にリスクを軽減することはできない、と考える必要があります。
特に、免疫のない集団では1人の患者から12~18人に感染が広がる1)とされ、これは季節性インフルエンザの1.4~4人と比べても、4~10倍以上の感染力と言えます。
2.医療の発達した先進国でも、麻疹で1,000人に1人が死亡する
「麻疹」に罹ると、発展途上国や適切な医療が受けられない地域では100人に3~6人、医療の発達した先進国であっても500~1,000人に1人は死亡する、とされています。日本は、世界でも最も医療や公衆衛生が発達した国の1つで、国民の栄養状態も良いと言えますが、それでも決して“ただの風邪”で済むような生易しい感染症ではありません。