薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年6月28日 小原 一将

アパレルブランドでの副業で、薬剤師が感じた3つの”刺激”

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副業する薬剤師も増えてきた中、自分も何かチャレンジしたい!と思っている人も多いと思います。しかし、どのように始めたら良いのか、それが自分の人生にどう繋がるのか、相談したり経験談を聞けたりする機会も少なく、一人で悩んでいるのではないでしょうか。今回は、実際に副業に挑戦し、それを本業である薬剤師業務に上手く活かしている薬剤師の方へインタビューを行いました。薬局薬剤師として働きながら、ファッションブランドの業務にも副業として携わる花田彩香さんへのインタビューを通して、薬剤師×アパレルブランドの可能性を探ってみます。

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花田彩香さん

2017年薬剤師国家試験合格後、薬局薬剤師として勤務。2021年から、事業や企業理念に共感したアパレルブランドでの副業を開始。
薬剤師として患者さんに寄り添いながら、新しいことに挑戦する人や、自身が共感した人を支援するという想いを持って活動している。

”コロナ禍”で生まれた時間を使った、新しい業界への挑戦

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小原

薬局薬剤師として働く中で、副業に興味を持ったきっかけを教えてもらえますか?

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花田

私は2017年に大学を卒業した後、地方の調剤薬局に就職しました。その薬局で2年間勤めた後、都内の調剤薬局へ転職をしています。薬局業務にも慣れてきた頃、”私は「薬局」という小さな世界だけでずっと働いていくのか”というモヤモヤを持ち始めました。患者さんから処方箋を受け取って、正しく薬を渡すという受動的に思える仕事を慌ただしくこなす中で、自分のやりたかったことや好きだったことがわからなくなっていました。

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小原

私も同じように考えた経験があります。薬剤師に限らず、一旦ある程度の業務ができるようになると、多くの人が同じような感覚を抱くのかもしれませんね。

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花田

はい、ちょうどその頃に新型コロナウイルス感染症が蔓延し始め、リモートワークという働き方が推奨されるようになったのですが、私自身も配属先の薬局からの措置でリモートワークの時間が増えました。しかし、家での時間をただ無為に過ごしていたのでは、”コロナ禍の後に何も残らない”という焦燥感から、自分で時間割りを作って、興味があることや勉強したかったことなどをインプットする時間に充てるようにしました。

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小原

自身の時間をきちんと作る、良いきっかけになったわけですね。

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花田

はい、そのインプットの時間の中で、ひとつのファッションブランドを知りました。SNSを通して知ったのですが、そのブランドの想いや社会課題解決への姿勢を調べれば調べるほど、「沢山の人に知ってもらいたい」、「世界をより良くする素敵なブランドだ」と共感し、その共感が「私も何かブランドのためにお手伝いしたい」という強い思いに変わり、気づけば自ら直接代表へ連絡をとっていました。

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小原

強い思いがあったとはいえ、自ら動いて連絡をするのには、相当の勇気が必要ではなかったですか?

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小原 一将
こはら かずまさ

薬剤師/株式会社sing代表取締役
2009年京都薬科大学を卒業後、様々な保険薬局で勤務。薬剤師の価値をもっと社会に届けたいと考え、2019年12月に株式会社singを設立。「頼れる薬剤師が身近にある社会をつくる」をビジョンとして、薬剤師の教育や新しい働き方の支援を行っている。
Apple製品好きであり、薬剤師の業務や医療の発展に活用できないか日々考えている。

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