薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年6月30日 小原 一将

アパレルブランドでの副業で得たものを、どう薬剤師業務へ活かすのか

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花田彩香さん

2017年薬剤師国家試験合格後、薬局薬剤師として勤務。2021年から、事業や企業理念に共感したアパレルブランドでの副業を開始。
薬剤師として患者さんに寄り添いながら、新しいことに挑戦する人や、自身が共感した人を支援するという想いを持って活動している。

”自分たちが一番詳しい状態”で、良いと思ったものを提案する

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小原

副業の経験を本業である調剤薬局での勤務にも活かすことができた、とお伺いしました。具体的な内容を教えてもらえますか?

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花田

はい、たとえば物販の販売促進のために、毎月テーマを絞って薬局内で勉強会を開催しました。なぜなら、薬局へ足を運んでくれる方への価値提供として挙げられるものに、「薬そのもの」「知識」「物販」があると考えていたからですが、その中でも「物販」については重要性を感じながらも意欲的に取り組めておらず、事務さんに任せきりにしている事に気が付いたからです。

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小原

確かに、保険薬局では処方箋応需が主な業務となって、「物販」に注力する店舗はまだ少ないと言えますね。

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花田

はい、地域包括ケアシステムの構築に向けて、その地域の特徴やニーズを把握しながら、処方箋応需以外のサービスを提供することは、地域での信頼を得ることにも繋がります。勉強会では、物販導入の経緯や特徴など、商品知識周辺をスライドにまとめた情報共有や、食品であればテイスティングも行うなど、”自分たちが一番詳しい状態”になれるよう目指しました。その結果、患者さんとの会話の中で薬剤師自ら商品を提案したり、販売に繋げることができるようになりました。

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小原

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小原 一将
こはら かずまさ

薬剤師/株式会社sing代表取締役
2009年京都薬科大学を卒業後、様々な保険薬局で勤務。薬剤師の価値をもっと社会に届けたいと考え、2019年12月に株式会社singを設立。「頼れる薬剤師が身近にある社会をつくる」をビジョンとして、薬剤師の教育や新しい働き方の支援を行っている。
Apple製品好きであり、薬剤師の業務や医療の発展に活用できないか日々考えている。

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