薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年7月21日 小原 一将

薬局を事業継承する際の落とし穴。薬剤師が知っておくべき「相続」対策の本質について①

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「相続」という言葉を耳にしたことがない人は居ないと思います。特に薬剤師では、薬局という事業の相続を考えているという方もおられるはずです。そこで、今回はこうした相続対策を専門に活動されている松本恵さんに、相続ではどのようなことを考え、何に注意し、私たち薬剤師にはどのように関係してくるのか、インタビューをさせていただきました。

「相続」と「相続税対策」は同じではない

小原

相続とは、亡くなった人の財産を特定の人が引き継ぐことであると認識しているのですが、合っていますか?

松本

その認識で間違ってはいません。付け加えるとすれば、相続には”誰かの旅立ち”そして”人生の終わり”という意味があると私は思っています。

小原

財産の引き継ぎだけではない、ということですか?

松本

そうです。「相続」を財産の引継ぎとだけ考えてしまうと、相続対策を相続税対策だと思ってしまいます。すると、お金のある人だけに必要な対策で、お金持ちではない自分たちには関係のないことだ、と考えてしまいますよね

小原

確かに、私も相続対策というと、資産を多く持っている人に必要なものだと思っていました

松本

けれど、実際はそうではなく、お金をたくさん持っていない人にも相続対策が必要になるということを知ってもらいたいです

小原

なるほど、では具体的にどのような対策が必要になるのでしょうか?

松本

現在の相続対策と言えば、資産のように数字で表されたものについて、その相続税をどのように減らすことができるか、といった対策をメインにしてしまっています。確かにこれを無視することはできませんが、もっと色々なことを含めて多面体で考える必要があると思っています

たとえば、薬局の事業承継で気をつけることは?

小原

薬局の事業承継についてお伺いします。私自身は会社を経営し、薬局事業を行っています。私のように薬局を経営している者が別の方に事業承継を考えている、あるいは親が経営している薬局を子が承継する予定である、というケースはよくあると思います。「相続」とは、財産の引き継ぎだけではないとお伺いしましたが、このような場合はどんなことに注意する必要がありますか?

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小原 一将
こはら かずまさ

薬剤師/株式会社sing代表取締役
2009年京都薬科大学を卒業後、様々な保険薬局で勤務。薬剤師の価値をもっと社会に届けたいと考え、2019年12月に株式会社singを設立。「頼れる薬剤師が身近にある社会をつくる」をビジョンとして、薬剤師の教育や新しい働き方の支援を行っている。
Apple製品好きであり、薬剤師の業務や医療の発展に活用できないか日々考えている。
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