薬剤師が自分の“得意分野”を作るための、イチオシの薬学本5選
お勧めの勉強方法の1つに、自信のある「得意分野」をまず1つ作る、というものがあります。というのも、1つの分野をしっかり勉強してみると、自分にあった勉強方法が見えてくるとともに、勉強をすることで自分の仕事がどのように変わってくるのか、も実感できるからです。そこで今回は、「得意分野」を作るために役立つ書籍を紹介します。
①専門家としての情報収集の基本、「医学論文」の扱いを得意分野にしたい人
薬の専門家として、「医学論文」から情報収集できるようになりたい、と考えたとき、いきなり論文を読もうとしてもなかなかつらいものがあります。そんなときにお勧めなのが、「薬剤師のための医学論文の読み方・使い方(南江堂) 」です。
論文をどのように読み、解釈し、活用するのか、どういった点に注意が必要なのか……具体的なクリニカルクエスチョンを例にしながら非常に解説されている「イチオシの1冊」です。
なお、論文に出てくる色々な統計や解析方法、研究デザインなどの用語が難しい場合は、「薬剤師のための医薬品情報のトリセツ(金芳堂) 」を辞書代わりに活用するのがお勧めです。
②これからの高齢化社会に欠かせない視点、「腎臓」を得意分野にしたい人
子どもの薬を“体重”で調節するのは当たり前ですが、これからの高齢化社会では“腎機能”に応じた用量調節の重要性も高まってきます。そんな「腎臓」を得意分野にしたい人にお勧めなのが、「腎と薬のファーストレッスン(じほう) 」です。