薬にも含まれる「アスパルテーム」、発がん性のリスクは?~許容量と医薬品に含まれる量
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前回の記事で、そもそも「アスパルテーム」とは何なのか、どの医薬品に含まれているのか、IRACが「アスパルテーム」を分類した「2B」とはどういう意味なのかを解説しました。今回は、これらの情報を踏まえて、実際に患者さんから不安を相談された際にどのように対応すれば良いか、そのポイントを簡単に紹介します。
もともと、「アスパルテーム」には推奨される“許容量”がある
「アスパルテーム」は、砂糖よりも低カロリーで甘味を得ることができる便利な甘味料ですが、“摂り過ぎ”には注意する必要があります(※これは「アスパルテーム」に限った話ではなく、全ての薬や塩・醤油などでも同様、万物に共通するものでもあります)。そのため、もともと「アスパルテーム」にも1日あたり40mg/kg未満という許容一日摂取量(ADI)が設定されていますが、この許容一日摂取量は今回の件で変更されておらず、むしろこの基準が適切であることが改めて確認された、という見解に留まっています1)。
体重 | アスパルテームの許容一日摂取量(ADI) |
12kg | 480mg/日 |
24kg | 960mg/日 |
36kg | 1,440mg/日 |
48kg | 1,920mg/日 |
60kg | 2,400mg/日 |
72kg | 2,880mg/日 |