「アムロジピン」と「ニフェジピン」、妊娠中の禁忌が外された根拠は?~安全性の報告や海外の添付文書、ガイドラインの記載
「アムロジピン」と「ニフェジピン」の添付文書はどう改訂されたか
これまで、高血圧治療などに用いられるCa拮抗薬の「アムロジピン」は妊娠中、「ニフェジピン」は妊娠20週未満の女性に対し、添付文書上は“禁忌”に指定されていましたが、2022年12月に添付文書が改訂され、どちらも妊婦への禁忌が解除されました。これによって、妊娠周期にかかわらず「アムロジピン」や「ニフェジピン」は降圧薬の選択肢として考えることができるようになりました。
▲(左)2022年12月改訂前、(右)2022年12月改訂後の「アムロジン錠」の添付文書
しかし、患者さんからすれば、「これまでダメと言われていたけど大丈夫になった」と急に説明されても、どういうことかわからず不安を感じてしまう可能性があります。そのため、この改訂がなぜ行われたのか、患者さんにもわかりやすく説明できるよう、まずはこの禁忌が解除になった理由や根拠をしっかりと押さえておきましょう。