【ダウンロードデータ付き】「漢方薬」の難しい漢字を誤字なく変換する方法
「薬歴の記入」は、薬剤師業務の中でも時間のかかる作業の1つです。この薬歴記入にかかる時間を短縮するためにできることと言えば、“タイピング”の精度や速度を向上させるくらいしかなく、あまり手っ取り早い対策はありません。ただ、「漢方薬」の名称を辞書登録しておくだけで、薬歴入力のストレスはちょっと軽減することができます。
通常、漢方薬の名前はすんなりと変換されない
一般的に用いられているパソコンの辞書ソフトには、医療に関する専門用語はあまり登録されていません。そのため、医薬品名や病名などはすんなりと変換できないことがよくありますが、「漢方薬」もその代表的なものの1つです。「葛根湯(かっこんとう)」や「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」のように有名なものであれば、既存の設定のままでも正確に変換できることはありますが、その数は多くありません。実際、「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」と変換したいのに「五種湯等」や「御須臾棟」などと誤変換されて、薬歴入力に余計な時間と手間がかかってしまう・・・という事態は、多くの薬剤師が経験していると思います。
こういった場合にできるのが、「漢方薬の名前を予めパソコンの辞書にすべて登録しておく」という対策です。本記事では、その辞書登録のやり方を解説します。
辞書登録のやり方
①パソコン画面右下にあるタスクバーの、入力モードのボタンを右クリックします。
▲画面右下で「あ」や「A」と表示されているものを探してください。
※Windws7以前では、同じく画面右下にある“黄色いお道具箱”みたいなアイコンをクリックしてください。
②開いたメニューの中から、「単語の追加」または「単語の登録」をクリックします。
※Windws7以前では、「辞書ツール」を開いてください。
③開かれたウィンドウで、「単語」と「よみ」を入力します。
▲「単語」には、変換されて欲しい漢字を入力します(例:呉茱萸湯)
▲「よみ」には、変換前の文字列、自分が入力するひらがなを入力します(例:ごしゅゆとう)
④品詞は「名詞」を選び、「登録」を押す
▲ここで「名詞」を選んでおくと、より精度の高い変換ができるようになります。
・・・作業は、これで終わりです。これだけで、次から「ごしゅゆとう」と入力した際、すぐに「呉茱萸湯」と変換されるようになり、誤変換に悩まされることはなくなります。
120種以上ある漢方薬を1つずつ登録するのは大変・・・という方へ~辞書をインポートする方法
さて、これであとは漢方薬の名前を1つずつ辞書登録していけば良いのですが、漢方薬は120種類以上あり、これを全部手入力で登録していくのは結構大変な作業です。しかも、うっかり間違った「単語」や「よみ」で登録してしまうと、今後の薬歴が全て誤変換されたものになってしまって大変です。そんな時は、下記の“漢方薬の辞書データ”をダウンロードし、これをインポートしてしまう、という方法もあります。
☞ (※ログインでダウンロードできます)
下記のようなテキストのみのデータ(.txt)です
※windowsのみ対応です
※スマホ非対応です