自己PRで”自分語り”をしてしまう問題点
就職活動や転職活動では、自分をアピールしなければなりません。自分がどのような薬剤師なのか、そして他の薬剤師よりどれだけ優れているかを知ってもらわなければ採用してもらえません。また、薬剤師同士の交流の場などでも、話したいと思う薬剤師がいれば自分に興味を持ってもらうためにアピールする必要があります。
これまで私も、採用活動や交流会など様々な場所で多くの薬剤師から自己アピールの話を聞いてきました。そのような経験の中で、”自己PR”と”自分語り”が混ざっていたり、非常にもったいない自己PRをしていたり、といった人が多いと思うようになりました。
そこで今回は、私が経験してきた自己アピールの事例を紹介しながら、自分をうまく相手に伝える方法を考えてみたいと思います。
“自分語り”に陥ってしまった自己アピール
就職や転職活動で自分のことを伝える場合、大学生活などで経験してきたことや、これまでの仕事で経験してきた業務を相手に伝える場合が多いでしょう。経験から知識やノウハウを得ることができるので、その人がどのような経験を積んできたのかは、企業側としてぜひ知りたい情報です。
しかし、経験を語るような”自分語り”だけではもったいないと言えます。「大学時代にサークルでキャプテンを務めて、30人のサークルに成長させました」という経験を伝えられても、それが聞き手にとってどのような意味があるのかわかりません。
どのような経験を積み重ねて、どんな成長をしたのかというあなたの身の回りに起こった話だけを相手に伝えたに過ぎないのです。聞き手は、自分たちの会社でそれらの経験がどのように活かされるか、この人と関わることによってどんな面白い事業が作れるのかが知りたいのです。