「子どもの薬」、年齢別の用法・用量・規格の調剤ミスを防ぐ対策
前編では、子どもの薬の用法・用量・規格が変わるタイミングは様々で全く統一されていないこと、そのために調剤・監査においては個々の薬の用法・用量をしっかり把握しておく必要がある、ということを解説しました。しかし、そもそも“個人の記憶”に頼った調剤や監査では、覚え違いによるミスを防ぐことができません。そのため、間違いやすい薬の用法・用量・規格については、調剤棚や監査台、レセコンなどの場所に、早見表や注意喚起の情報を掲示しておくことが必要になります。特に、4月から新人薬剤師を受け入れる店舗では、新人による典型的なミスを未然に防ぐための予防措置を今のうちに講じておくことが非常に重要です。
調剤ミス防止のために、店舗でできる対策
たとえば店舗としてできる対策には、特に間違いやすい薬について、当該の薬の棚に「切り替えの年齢」のわかりやすい札を掲示しておく(下図)ことが挙げられます。