いまさら聞けない「ステロイド外用薬」~強さのランクと使い分け
「ステロイド外用薬」は、アトピー性皮膚炎などの治療に欠かせない薬です。1人の患者さんに対して複数の「ステロイド外用薬」が処方される、ということはよくありますが、これは症状の強さやその部位によって使うべき薬が変わるからです。今回は、そんな「ステロイド外用薬」の使い分けがどのように決まっているのか、少しおさらいしてみたいと思います。
ステロイド外用薬のランク分け
日本では、ステロイド外用薬の強さは「Ⅰ群(Strongest)」から「Ⅴ群(Weak)」の「5つ」のランクに分類1)され、このランクに基づいた使い分けがされています(表1)。このランク分けは、ステロイドがもつ薬理作用のうち、塗布した際に発揮される局所での血管収縮作用によって決められています2)。というのも、