薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2024年2月13日 児島 悠史

いまさら聞けない「ステロイド外用薬」~強さのランクと使い分け

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「ステロイド外用薬」は、アトピー性皮膚炎などの治療に欠かせない薬です。1人の患者さんに対して複数の「ステロイド外用薬」が処方される、ということはよくありますが、これは症状の強さやその部位によって使うべき薬が変わるからです。今回は、そんな「ステロイド外用薬」の使い分けがどのように決まっているのか、少しおさらいしてみたいと思います。

ステロイド外用薬のランク分け

日本では、ステロイド外用薬の強さは「Ⅰ群(Strongest)」から「Ⅴ群(Weak)」の「5つ」のランクに分類1)され、このランクに基づいた使い分けがされています(表1)。このランク分けは、ステロイドがもつ薬理作用のうち、塗布した際に発揮される局所での血管収縮作用によって決められています2)。というのも、

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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