「指導箋」でSGLT2阻害薬の服薬指導が変わる.1~低血糖・脱水・ケトアシドーシスの説明
SGLT2阻害薬は血糖降下作用だけでなく、慢性腎臓病や慢性心不全への効果が示されたことで使用される機会が増加しています。2型糖尿病1)や慢性腎臓病2)、心不全3)など各種ガイドラインでも広く使用が推奨されるようになってきており、今後も使用頻度は増加すると考えられます。一方で、ケトアシドーシスや脱水、性器感染症などには注意が必要であり、各学会からは適正使用に関するRecommendation4-6)が発出されています。
各製薬企業がそれぞれの薬剤について個別の説明書を作成しているものの、適応症の違いなどにより効果や有害事象に対する注意喚起の程度は異なり、記載されている内容も異なるため、皆さんが患者さんへ説明するときも困惑することがあるのではないでしょうか?
そこで、日本腎臓病薬物療法学会では、