在宅医療の調剤報酬は改定でどう変わる?1
以前の記事では、保険薬局における在宅医療の基本的な内容をお伝えしました。今回は、在宅の基本的な訪問指導料について復習しながらさらに詳細な内容と、2024年度改定ではどのように変更になるのかも含めて解説します。
在宅患者訪問薬剤管理指導料
① 単一建物患者 1人 650点
② 単一建物患者 2~9人 320点
③ 単一建物患者 10人以上 290点
④ 在宅患者オンライン薬剤管理指導料 59点
① 単一建物患者 1人 650点
② 単一建物患者 2~9人 320点
③ 単一建物患者 10人以上 290点
④ 在宅患者オンライン薬剤管理指導料 59点
“在宅患者訪問薬剤管理指導料”は、在宅での療養を行っている患者であって通院が困難なものに対して、医師の指示に基づき、薬学的管理指導計画を策定し、患家を訪問して、指導などを行い、医師に対して必要な情報提供を文書で行った場合に算定できます。「単一建物」については下記を確認してください。
注意する必要があるのが、訪問指導料は定期的に訪問して訪問薬剤管理指導を行った場合の評価であり、継続的な訪問薬剤管理指導の必要のない者や通院が可能な者に対して安易に算定してはならないとされています。例えば、少なくとも独歩で家族又は介助者等の助けを借りずに来局ができる者等は、来局が容易であると考えられるため、在宅患者訪問薬剤管理指導料は算定できません。