子どもの薬の服薬指導をアップデート.2~牛乳やハチミツの扱い、口に残る薬への対応、混ぜるタイミングの指導のポイント
POINT③:薬を牛乳(ミルク)と混ぜることのデメリット
服薬指導の際、薬を「牛乳(ミルク)」と混ぜても良いかどうかを尋ねられることもよくあると思います。「牛乳(ミルク)」も薬の苦味を隠す要素(高脂質、高Caイオン濃度、低温)1)は揃っており、薬を飲みやすくしてくれる飲料の1つと考えられます。実際に、子どもが薬の混ざった「牛乳(ミルク)」を嫌がらない、むしろ好意的に飲んでくれるのであれば、この方法も選択肢の1つになります。
一方で、子どもに黙って、薬を混ぜた「牛乳(ミルク)」を飲ませようとする・・・といったことは、できるだけ避ける必要があります。「牛乳(ミルク)」は栄養価が高く、これからの成長にも欠かせない食品ですが、薬の混ざった「牛乳(ミルク)」が美味しくなかった場合、薬だけでなく「牛乳(ミルク)」そのものも嫌いになってしまう可能性があるからです。ただし、 生命に関わるような重要な薬の服用を考える場合は、「牛乳(ミルク)」嫌いになるリスクよりも、今その薬を服用できないことのデメリットの方が大きくなります。薬の重要度に合わせて、臨機応変に考える必要があります。
余裕が出てきたら・・・
1~2歳ころになると、“今までは牛乳(ミルク)に混ぜても大丈夫だったのに、急に嫌がるようになった”といったことも起こることがあります。これは、