「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」が併用禁忌に明記されたMRAは?添付文書改訂をおさらい
☞この記事でわかること
- ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)の添付文書の改訂内容
- 添付文書が改訂されていないMRAの、CYP3A4阻害剤との相互作用リスク
- 添付文書の相互作用欄によく記載されている薬の、CYP3A阻害作用の“程度”の考え方
[目次]
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2024年6月、あるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)の添付文書が改訂になりました。
改訂されたのは、CYP3A4阻害薬に関連した併用禁忌の項目ですが、他の同種同効薬では気を付けなくて良いのか、禁忌に指定された薬だけに注意していれば良いのか、相互作用リスクの考え方をおさらいします。
「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」との併用が、新しく「禁忌」に指定されたのは?
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、高血圧や糖尿病性腎症など幅広い適応症を持つ薬です。
心保護効果や腎保護効果も報告されており、多くの場面で有用な薬と言えますが、代謝酵素CYP3A4によって代謝される薬が多いため、CYP3A4阻害作用を持つ薬との併用には注意が必要です。
そんなMRAの添付文書は、2024年の改訂でどのように変わったでしょうか。
「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」との併用が、新しく「禁忌」に指定されたのは?(※2024年6月改訂時)
- スピロノラクトン
- エプレレノン
- エサキセレノン
- フィネレノン