薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2024年12月3日 児島 悠史

「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」が併用禁忌に明記されたMRAは?添付文書改訂をおさらい

「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」が併用禁忌に明記されたMRAは?添付文書改訂をおさらいのメイン画像
☞この記事でわかること
  • ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)の添付文書の改訂内容
  • 添付文書が改訂されていないMRAの、CYP3A4阻害剤との相互作用リスク
  • 添付文書の相互作用欄によく記載されている薬の、CYP3A阻害作用の“程度”の考え方

2024年6月、あるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)の添付文書が改訂になりました。

改訂されたのは、CYP3A4阻害薬に関連した併用禁忌の項目ですが、他の同種同効薬では気を付けなくて良いのか、禁忌に指定された薬だけに注意していれば良いのか、相互作用リスクの考え方をおさらいします。

「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」との併用が、新しく「禁忌」に指定されたのは?

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、高血圧や糖尿病性腎症など幅広い適応症を持つ薬です。

心保護効果や腎保護効果も報告されており、多くの場面で有用な薬と言えますが、代謝酵素CYP3A4によって代謝される薬が多いため、CYP3A4阻害作用を持つ薬との併用には注意が必要です。

そんなMRAの添付文書は、2024年の改訂でどのように変わったでしょうか。

「ポサコナゾール」や「ボリコナゾール」との併用が、新しく「禁忌」に指定されたのは?(※2024年6月改訂時)

  • スピロノラクトン
  • エプレレノン
  • エサキセレノン
  • フィネレノン

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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