誰もが“まずい”と感じる薬を飲みやすくするには?裏ワザを紹介!
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- 誰もがまずい・苦手と感じる薬ってどんな薬?
- まずい薬を服用すると、どのような味がするのか?なぜ飲みづらいのか?
- 実際に服用する上で、どういった方法ならば飲みやすくなるのか?
前回は小児科で処方される“まずい“薬の味見と飲みやすくする方法を実践してみました。
まずい薬が苦手なのは小児だけではありません。大人にも飲みづらい薬があるので、実際に味見を行い、どのあたりに飲みづらさがあるのか?を考え、飲みやすくする方法も実践してみたいと思います。
今回、味見を行うのは以下の3製剤です。
- ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g「三和」
- イソバイドシロップ
- 漢方薬(ツムラ大建中湯)
「ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー」をそのまま服用してみた
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最初は腎不全に伴う高カリウム血症の治療薬である、「ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g『三和』」です。
そのまま服用すると、水羊羹のような食感です。わずかに甘味はありますが非常に薄味。さらにザラザラとした独特の舌触りがあり気になります。
1つなら服用できないことはないが、毎日服用するのであれば何らかの風味があった方が服用しやすいなぁ〜と感じる味です。
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腎不全の患者さんはポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー以外にも色々なお薬を服用しているケースが多いと思います。
その中で、見た目や服用感にインパクトの強いゼリーのお薬を苦手に感じることが多く、また、添付文書上1日3〜6個服用が必要で、1つ25gと量が多く単調な味などが嫌になり、まずい・服用しづらいと感じるのかもしれません。
「ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー」にフレーバーを入れて服用してみた
そんな「ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー」ですが、メーカーも専用のフレーバー(りんご味)を配布しており、使用することで味を変化させることができます。
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フレーバーを使用すると、単独で服用した時のわずかな甘味はほとんど感じなくなります。代わりにさっぱりとしたリンゴの味になり、服用しやすくなったと感じました。
ザラザラとした舌触りは変わりありませんがフレーバーはアリだと思います(できれば、りんごフレーバー以外にも味があると飽きなくて良い)。
「ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー」を服用しやすくするポイント
フレーバーを使用しても服用が難しい場合には、カリメート経口液(ノンフレーバー、オレンジフレーバー、アップルフレーバーがある)やカリメートDS、ケイキサレートDSといった別剤形を検討しても良いかもしれません。
「イソバイドシロップ」をそのまま服用してみた
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「イソバイドシロップ」も飲みづらい薬の上位にランクインすると思います。
まずは、そのまま服用しました。
久しぶりにイソバイドシロップの味見を行いましたが、酸味と苦味が強烈ですね。口の中がぎゅーっとなるような味で、一口目で味に驚き、頑張って飲んでもまだ半分ぐらい残っていて、一気に1回分(30mL)服用するのは非常に辛かったです。
イソバイドシロップは、メニエール病などに処方されることが多い薬です。ただでさえめまいなどで気持ち悪い状態の患者さんが服用するのは、過酷なお薬です。
「イソバイドシロップ」を色々な食品で服用してみた
過去にイソバイドシロップの味見を行った際に、さまざまな飲み物(水・コーラ・サイダー・オレンジジュース・緑茶)と混ぜて服用しています。
今回は変わり種として味噌汁を使ってイソバイドシロップを服用する方法も試したいと思います。
①オレンジジュース
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原液のままだと酸味と苦味で非常に飲みづらかった「イソバイドシロップ」をジュースなどで希釈すると飲みやすくなるのは有名な話です。
過去に行った味見の中で一番飲みやすく感じたのが、オレンジジュースで希釈した方法だったので、比較用に改めて味見を行いたいと思います。
目分量で希釈していますが、今回はイソバイド1に対してオレンジジュース1.5の割合にしました。
Qooはオレンジジュースの中でも比較的薄めのジュースなのでイソバイド特有の苦味は残りますが、オレンジジュースの甘味で苦味が緩和するのと、酸味はかなり上手にカバーされて飲みやすいと思います。
もう少し果汁が濃いオレンジジュースで割ると、もっと飲みやすくなるのではないでしょうか。
②味噌汁
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この方法は私が新人の時に勤務していた薬局の事務さんが教えてくれた方法です。