クラリスロマイシンDSって、凍らせても大丈夫?~「添付文書」検索テクニック

- 「インタビューフォーム」等、添付文書以外の文書から特定の文字列を検索する方法
前編では、PMDA(医薬品医療機器総合機構)のウェブサイト(https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/)を使った添付文書の「項目内検索」を解説しました。
後編の今回はインタビューフォームから検索する方法を紹介します。インタビューフォームは、添付文書よりも情報量が豊富で、実務にも有用な様々な情報が掲載されています。そのため、たとえば苦味が強くて服薬に困ることが多い「クラリスロマイシン」のドライシロップ製剤を、“水に溶かしてから凍らせて服用する”という方法が可能かどうか、というようなことを調べることも可能です。
苦い薬「クリスロマイシンDS」を飲みやすくする工夫とは?
小児用「クラリスロマイシン」のドライシロップ製剤には、甘いイチゴの風味付けがされてはいるものの、オレンジジュースやスポーツドリンク等の酸性飲料と混ぜるとすぐに、水に溶かしても3分後にはコーティングが剥がれはじめて苦味が現れることが知られています1)。
そのため、いかに飲みやすく工夫できるかが重要になりますが、患者さんから「薬を溶かした水を凍らせて服用しても大丈夫か」と相談されたら、どう答えるべきでしょうか。安易に許可するのもためらわれますが、かといって凍らせたときの安定性のデータなどは見たこともないかもしれません。
そんなときは、“インタビューフォームに掲載されているかもしれない”という可能性を踏まえて、PMDAのウェブサイトから「インタビューフォームの記載内容」を検索してみる、という手があります。
「インタビューフォーム」内の記載を検索しよう
PMDAの医療用医薬品情報検索のページは、よく添付文書の検索に用いられていますが、実は添付文書だけでなく、インタビューフォームやRMP資材、改訂指示、ブルーレター/イエローレター、DSU(医薬品安全対策情報)といった様々な文書から情報を検索する機能があります。