新人薬剤師が苦労した業務と解決法①調剤業務編

新人薬剤師にとって、調剤業務は最初に直面する大きな壁です。薬剤の取り扱いをはじめ、処方箋の確認や薬剤のピッキングなど、正確さとスピードが求められる現場で戸惑う場面も多いかもしれません。本記事では、現役薬剤師が新人薬剤師時代に苦労したエピソードと、その課題をどのように解決したのかを紹介します。
みんなの勤務先と薬剤師歴を調査!


勤務先の割合を見ると調剤薬局が52%と最も多く、次いで病院勤務が42%を占めています。ドラッグストア勤務が4%、その他は2%という結果に。
その他の勤務先は、診療所やクリニック、医薬品総合商社や製薬会社、厚生労働省など勤務する行政機関や大学など研究施設、刑務所や福祉施設など公共施設などでした。
また、薬剤師歴のアンケートを見てみると、20年以上が全体の約40%を占めています(21%は無回答)。
つまり、ベテラン薬剤師から有益なアドバイスが多数寄せられたということになります。そんな先輩方の声をたくさん反映していますので、記事を最後までじっくりお読みください!
新人薬剤師時代に苦労した業務は〇〇だった!

- 服薬指導 – 46.4%
- 疑義照会 – 44.7%
- 調剤業務 – 35.6%
- 薬剤の勉強 – 35.0%
- 監査業務 – 32.7%
- 同僚・上司との関係性の構築 – 29.3%
- 患者さんからのヒアリング – 27.8%
- 薬歴記載 – 25.9%
- 調剤過誤・クレームへの対応 – 25.7%
- 接遇の勉強 – 14.5%
- 医薬品在庫管理 – 11.1%
- 薬事関連法規 – 9.5%
- PC操作 – 9.2%
- 事務 – 11.8%
- 在宅薬剤師業務 – 4.5%
- 系列店舗への応援 – 3.0%
- わからない・覚えていない – 3.6%
- その他 – 2.0%
上記のデータから、新人薬剤師は調剤業務の基本的な作業に加え、患者さんの対応や医師とのやりとりにも苦労を感じていることがわかります。
中でも調剤業務(35.6%)、薬剤の勉強 (35.0%)、監査業務(32.7%)、薬歴記載(25.9%)など、基本的な薬剤師業務で苦労をしたという声が多数寄せられています。
また、服薬指導(46.4%)と疑義照会(44.7%)といった、患者さんや医師とのコミュニケーションが求められる業務に苦労したという意見も多くみられました。
調剤業務には正確さとスピードが求められるため、新人薬剤師は特に、プレッシャーを感じるのかもしれません。
そこで、先輩薬剤師が新人時代にどんな業務で苦労したのか。また、その業務でどんな失敗をしたのか、エピソードを紹介します!
業務の基本が難しい!調剤業務の失敗エピソードを紹介!









薬剤名を覚えるのに苦労した話や、薬剤ごとの効果効能や用法用量を把握するのが難しいとの回答が多いようです。これらのお悩みの解決法を先輩薬剤師に聞きました。日々の業務に役立つ方法が満載ですよ。
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