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薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2025年6月3日 児島 悠史

ロキソプロフェンの「貼り薬」と「飲み薬」、注意すべき副作用の違いは?

ロキソプロフェンの「貼り薬」と「飲み薬」、注意すべき副作用の違いは?のメイン画像
☞この記事でわかること
  • 「ロキソプロフェン」の「貼り薬」と「飲み薬」で、現れやすい副作用にはどんな違いがあるか
  • 「ロキソプロフェン」の「貼り薬」や「飲み薬」を安全に使うためにはどんな点に注意すれば良いか

前編で、「ロキソプロフェン」を含めNSAIDsの製剤では「貼り薬」と「飲み薬」で期待できる効果に大きな差はないことを解説しました。では、一方で注意すべき“副作用”にはどういった違いがあるのか、安全性の面からの使い分けの目安について解説します。

「貼り薬」と「飲み薬」、副作用はどのくらい違うのか

NSAIDsの「貼り薬(外用)」と「飲み薬(内服)」では、効果はほとんど変わらない1)一方で、「貼り薬」は皮膚のトラブル、「飲み薬」は胃や腎臓のトラブルと、現れやすい副作用にははっきりと違いがあります2)

そのため、皮膚の弱い人は「飲み薬」、胃や腎臓が弱っている人には「貼り薬」を選ぶ、というのが基本的な方針になります。

ロキソプロフェンの「貼り薬」と「飲み薬」、注意すべき副作用の違いは?の画像

CASE①:胃や腎機能が弱っている高齢の患者さんの場合

NSAIDsは、痛みや炎症を誘発する「プロスタグランジン」の産生を抑制することで鎮痛・消炎効果を発揮しますが、この「プロスタグランジン」は胃粘膜の保護にも深く関わっています。

そのため、「ロキソプロフェン」のようなNSAIDsを服用すると、用量依存的に胃は荒れやすくなります3)

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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