薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2025年8月29日 児島 悠史

ダウンロード可!緑内障治療「配合剤」の早見表

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☞この記事でわかること
  • 緑内障治療に用いられる「配合剤」の成分や用量、その種類
  • 配合剤を使うことの、具体的なメリットとデメリット

緑内障治療は「点眼薬」で行うのが一般的ですが、1つの薬で効果が不十分な場合には、異なる作用機序の薬を組み合わせて使います1)。しかし、複数の「点眼薬」を併用する場合は、その点眼の順序や投与間隔などの注意事項が複雑になり、また点眼回数が多くなることによる“面倒さ”も増すため、服薬アドヒアランスが悪化しがちです。そこで、緑内障治療においても複数の薬を組み合わせた「配合剤」がよく用いられます。

今回は、そんな緑内障治療薬の配合剤の主要製品をひと目で確認できる早見表とともに、配合剤を上手に活用するためのTIPsと注意点を紹介します。

「FP受容体作動薬」+「β遮断薬」の早見表:緑内障治療の配合剤

房水流出を促すプロスタノイド「FP受容体作動薬」と、房水産生を抑制する「β遮断薬」の組み合わせです。

緑内障治療では通常、よく第一選択薬として用いられるFP受容体作動薬が配合されていること、さらに1日1回の点眼で最も使いやすいことから、緑内障治療薬の「配合剤」としては種類も豊富に揃っています。

製品名 FP受容体作動薬 β遮断薬
ミケルナ ラタノプロスト カルテオロール
ザラカム
(後発)ラタチモ
ラタノプロスト チモロール
タプコム
(後発)タフチモ
タフルプロスト チモロール
デュオトラバ
(後発)トラチモ
トラボプロスト チモロール

「炭酸脱水酵素阻害薬」+「β遮断薬」の早見表:緑内障治療の配合剤

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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