薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2025年10月6日 児島 悠史

一覧付き!ステロイド外用薬と「皮膚の厚さ」の関係とは?

一覧付き!ステロイド外用薬と「皮膚の厚さ」の関係とは?のメイン画像

前編で紹介したステロイド外用薬の強さ(ランク)を覚えていても、実際の使い分けに迷うことは多いと思います。そんなときにもう1つ参考にしてもらいたいのが、「皮膚の厚さ」を基にした使い分けの考え方です。“薬の強さ”と、薬を塗布する“皮膚の厚さ”の2軸で考えることができれば、ステロイド外用薬の使い分けは非常にわかりやすくなります。

☞この記事でわかること
  • 部位によって、ステロイド外用薬の吸収率はどのくらい違うか
  • 皮膚の薄い部位に、必要以上に強力なステロイド外用薬を使っていると、何が起こるか
  • 大人に比べて皮膚の薄い子どもがステロイド外用薬を使う際、どういった考え方をすれば良いか
  • 虫刺され薬に「Ⅴ群」のステロイド外用薬しか配合されていないのはなぜか

部位ごとの「ステロイド外用薬」の吸収率の違い

足の裏の皮膚は分厚いですが、まぶたの皮膚は非常に薄いことからわかるように、人間の皮膚は部位によって厚さが全く異なります。そのため、同じ薬を塗布したとしても、その部位によって吸収率は全く異なることになります。

実際、部位ごとに薬の吸収率を比較した研究では、顔と足の裏では100倍近い差があることも確認されています1)。

このことから、同じような症状に対して「ステロイド外用薬」を使う際にも、皮膚の分厚いところには強めの薬、皮膚の薄いところにはやさしめの薬を選ぶ必要があります。

皮膚ごとの薬の吸収率比 1)

部位 吸収率の比
腕(内側) 1.0
足の裏 0.14
足首 0.42
手のひら 0.83
背中 1.7
頭皮 3.5
わき 3.6
頬 6.0
下あご 13.0
陰嚢 42.0

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

児島 悠史の画像

児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

キーワード一覧

薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 医薬品情報・DI 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 年収・待遇 OTC医薬品 医療クイズ 疾患・病態 転職