薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2026年1月6日 児島 悠史

NSAIDs変更でトリプルワーミーを回避せよ!外用/アセトアミノフェン提案術

【特集】トリプルワーミー(RAS阻害薬+利尿薬+NSAIDs)への対応を考えるのメイン画像
☞この記事でわかること
  • 「トリプルワーミー」を見つけた際に、NSAIDsはどんな薬に変更できるか
  • NSAIDsを他の薬に変更する際、どんなことに注意する必要があるか

前編では、「トリプルワーミー」を見つけた際に「ARB/ACE阻害薬」に着目して考えられる対応を紹介しました。

しかし、ARB/ACE阻害薬と利尿薬は、高血圧などの循環器系疾患の治療で“普段から使い続けている”のが一般的です。そのため、「ARB/ACE阻害薬+利尿薬」を既に服用している患者さんに「NSAIDsが追加される」ことでトリプルワーミーが立する、という場面も、薬剤師にとって非常に遭遇しやすいシチュエーションと言えます。

そこで今回は、この「NSAIDs」に着目した対応を考える上で重要なポイントをおさらいします。

トリプルワーミー回避の対応① 内服のNSAIDsを“外用”のNSAIDsに変更する

まず考えられる対応としては、NSAIDsを“内服薬”から“外用薬”に変更する、という方法です。同じNSAIDsであっても、外用薬は全身吸収が少なく、胃や腎臓といった全身性の副作用リスクが低い1,2)からです。

そのため、肩や腰、膝などの痛みで“内服薬”のNSAIDsが処方されていた場合には、これを“外用薬”に変更することで「トリプルワーミー」の成立を避ける、という方法が1つの選択肢になります。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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