花粉症の「眼の痒み」には、内服薬と点眼薬どちらが効く?
- 花粉症の「眼の痒み」に効果があるのは、点眼薬だけなのか
- 点眼薬以外に、「眼の痒み」に効果がある薬にはどんなものがあるか
花粉症の「眼の痒み」も、QOLに大きく影響する
花粉症では「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」といった鼻症状だけでなく、「眼の痒み」もよく起こります。この眼の痒みも意外と侮れないもので、花粉症では鼻づまりに次いで2番目に厄介な症状と評価されており、眼の不快感は生産性・集中力の低下、疲労感などにも大きく影響することがわかっています1)。
つまり、花粉症の治療においては、この眼の痒みにもしっかりと対応しなければ、十分な患者満足度を得ることは難しいと言えます。
「眼の痒み」に最もよく効く薬は?「点眼薬」の使いどころ
こうした花粉症による「眼の痒み」に最も効果的なのが、「点眼薬」です。点眼薬は、基本的に眼の症状にしか効果は期待できませんが、薬液を眼に直接適用するため速効性に優れているのが最大の長所です。
花粉症のようなアレルギー性のものに対しては、「オロパタジン」や「エピナスチン」といった抗ヒスタミン薬と、「クロモグリク酸」や「ペミロラスト」などのケミカルメディエーター遊離抑制薬がありますが、これら2種で特に効果に目立った違いは確認されていません2)。そのため、基本的にはどの点眼薬を選んでも問題はありません。
ただし、症状が重い人では抗ヒスタミン薬の「点眼薬」の方がやや高い効果を期待できる3)ことから、医療現場では抗ヒスタミン薬を使うのが主流になっています。OTC医薬品では、より高い効果を期待して抗ヒスタミン薬とケミカルメディエーター遊離抑制薬を併用した製剤4)なども販売されています。
なお、花粉症による眼の痒みに対しては、抗ヒスタミン薬などの「内服薬」や、「ステロイド点鼻薬」も効果があります。そのため点眼薬が、内服薬やステロイド点鼻薬に比べてどんな特徴があるのか、どういった場面で有用になるのか、を知っておくことが重要になります。