去痰薬で喉の痛みがやわらぐ理由とは?服薬指導に活かす+αの知識
- 「喉の痛み」に対し、去痰薬や漢方薬、トラネキサム酸に効果はあるのか
- これらの薬を使う場合には、どんな点に注意が必要か
風邪や新型コロナなどの上気道感染症による「喉の痛み」には解熱鎮痛薬が有効であることを前編で紹介しましたが、この「喉の痛み」には他にも有効な選択肢が色々とあります。
解熱鎮痛薬と一緒に処方されることも多いこれらの薬について、期待できる効果について服薬指導でも少し触れられると、服薬アドヒアランスの向上だけでなく、プラセボ効果も引き出すことができます。
喉の粘膜を修復・保護する作用を持つ「去痰薬」
「カルボシステイン」や「アンブロキソール」といった去痰薬は、“痰を切る”薬というイメージが強い薬ですが、他にも咳1)や鼻水2)、喉の痛み3)に対しても一定の効果を期待できます。
速効性や大きな効果は見込めないため、去痰薬単独で状況が劇的に改善するようなことはありませんが、NSAIDsやアセトアミノフェンなどと併せて使うことで、風邪に伴う鼻や喉の症状に対する効果を底上げしてくれる薬と言えます。
特に、これらの去痰薬は目立った相互作用や副作用のリスクもなく、また妊娠中の使用に関しても特にリスクは確認されていない4)ため、他の薬を使いにくい場合には良い選択肢になります。
喉の痛みによく用いられる漢方薬の「桔梗湯」
漢方薬の中で、「喉の痛み」によく用いられるものが「桔梗湯」です。桔梗湯は、「甘草(カンゾウ)」と「桔梗(キキョウ)」からなる製剤ですが、特に甘草(カンゾウ)に含まれる「グリチルリチン酸」による抗炎症作用などを期待して用いられます。