薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2026年2月20日 児島 悠史

去痰薬で喉の痛みがやわらぐ理由とは?服薬指導に活かす+αの知識

【特集】「喉の痛み」によく使う薬の効果と服薬指導のポイントのメイン画像
☞この記事でわかること
  • 「喉の痛み」に対し、去痰薬や漢方薬、トラネキサム酸に効果はあるのか
  • これらの薬を使う場合には、どんな点に注意が必要か

風邪や新型コロナなどの上気道感染症による「喉の痛み」には解熱鎮痛薬が有効であることを前編で紹介しましたが、この「喉の痛み」には他にも有効な選択肢が色々とあります。

解熱鎮痛薬と一緒に処方されることも多いこれらの薬について、期待できる効果について服薬指導でも少し触れられると、服薬アドヒアランスの向上だけでなく、プラセボ効果も引き出すことができます。

喉の粘膜を修復・保護する作用を持つ「去痰薬」

「カルボシステイン」や「アンブロキソール」といった去痰薬は、“痰を切る”薬というイメージが強い薬ですが、他にも咳1)や鼻水2)、喉の痛み3)に対しても一定の効果を期待できます。

速効性や大きな効果は見込めないため、去痰薬単独で状況が劇的に改善するようなことはありませんが、NSAIDsやアセトアミノフェンなどと併せて使うことで、風邪に伴う鼻や喉の症状に対する効果を底上げしてくれる薬と言えます。

特に、これらの去痰薬は目立った相互作用や副作用のリスクもなく、また妊娠中の使用に関しても特にリスクは確認されていない4)ため、他の薬を使いにくい場合には良い選択肢になります。

喉の痛みによく用いられる漢方薬の「桔梗湯」

漢方薬の中で、「喉の痛み」によく用いられるものが「桔梗湯」です。桔梗湯は、「甘草(カンゾウ)」と「桔梗(キキョウ)」からなる製剤ですが、特に甘草(カンゾウ)に含まれる「グリチルリチン酸」による抗炎症作用などを期待して用いられます。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

児島 悠史の画像

児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

キーワード一覧

薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 門前薬局 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット かかりつけ薬剤師 薬局経営 オンライン服薬指導 薬剤師インタビュー