ゾルトファイと何が違う?キーンス配合注の利便性と作用機序
- キーンス配合注(インスリン イコデク/セマグルチド配合剤)
- ゾルトファイ配合注(インスリン デグルデク/リラグルチド配合剤)
- ソリクア配合注(インスリン グラルギン/リキシセナチド配合剤)
- アウィクリ(インスリン イコデク)
- トレシーバ(インスリン デグルデク)
- ランタス(インスリン グラルギン)
- オゼンピック(セマグルチド)
- ビクトーザ(リラグルチド)
- リキシセナチド
- 「キーンス配合注」は、何と何を配合した製剤か
- インスリンとGLP-1受容体作動薬、なぜ併用する?
2026年の上半期に登場した注目の新薬に「キーンス配合注」があります。キーンス配合注は、糖尿病治療でしばしば併用される「インスリン」と「GLP-1受容体作動薬」を配合した注射剤ですが、この薬にはどういった特徴があるのか、どういった点が画期的な新薬なのでしょうか?薬剤師として知っておきたいポイントを簡単におさらいします。
「2つの週1回製剤」がひとつに?「キーンス配合注」はどんな配合なのか
「キーンス配合注」は、「インスリン イコデク」と「セマグルチド」を配合した製剤です。
インスリン イコデクは「アウィクリ」の成分として使われているインスリンです。インスリン イコデクは、これまでのインスリンよりもアルブミンとの結合力を高めて作られたもので、投与されるとすぐに血中アルブミンと結合し、そこから徐々に放出されながら長時間に渡って薬効を発揮するように設計されています。
実際、インスリン イコデクの半減期は約1週間と非常に長く、これによって“週1回”の注射でも効果が安定して持続するようになっています1)。
また、セマグルチドは「オゼンピック」の成分として使われているGLP-1受容体作動薬です。従来のGLP-1受容体作動薬からアミノ酸配列を変えることによって分解されにくくし、生体内で長時間の効果が持続するように改良された製剤です。そのため、こちらも“週1回”の注射で治療が可能な薬として用いられています2)。