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薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2026年7月6日 根本真吾

OTC類似薬制度:アレグラ・マグミットの負担額は?比較表で一気に解決!

【特集】選定療養とどう違う?「OTC類似薬」新制度の変更点は?のメイン画像
☞この記事に関連する主な薬剤
  • 医療用: ヒルドイド / アレグラ / マグミット / ロキソニン / モーラステープ
  • 市販薬: ヒルメナイド / アレグラFX / マグミットK / ロキソニンS

☞この記事でわかること
  • 患者さんから聞かれそうな質問と回答の考え方
  • OTC類似薬の負担額の試算方法
  • 制度開始前に薬局で準備しておきたいこと

前編では「OTC類似薬は保険適用除外ではない」「対象は77成分・約1100品目」、「選定療養とは制度が異なる」などについて整理しました。後編では「結局いくら高くなるの?」という患者さん目線の疑問について、具体的な成分を例に解説していきます。

患者さんが本当に知りたいのは、制度の詳細より「自分はいくら払うのか」

新しい制度が始まったり、ルールが変更になったりすると、制度の説明に終始してしまうことはありませんか?しかし、患者さんが最終的に知りたいのは「結局自分はいくら払うのか?」という一点であることがほとんどです。

例えば、「ヒルドイドはもう保険診療で出ないんですか?」という質問の背景には、「家計への影響はあるのか」という不安もあるのでしょう。

OTC類似薬の制度1、2)や背景3)について説明するより、まず患者さんの経済的な不安に応える方が重要と考えます。
なお、OTC類似薬の対象となる77成分2、4)については、一覧表が公表されているため、印刷して準備しておくと、質問を受けた際に説明しやすいのでおすすめです(前編を参照)。

【患者から質問】「ヒルドイドはいくら高くなるの?」にどう答える?

現時点では、個々の製品についての最終的な負担額は確定していません。厚生労働省が示しているのは、薬剤費の1/4相当額を「特別の料金」として徴収する方向です。そのため、「負担が増える可能性はあるが、製品ごとの金額はまだ確定していない」という説明が現時点では適切でしょう。

また、①小児②がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患を抱えている者③低所得者④入院患者⑤医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える者などは対象患者から除外し、特別料金を徴収しない方向で議論が進んでいること5)は、特に経済的な不安が大きいこれらの患者さんにとっては安心材料になるかもしれません。

【患者から質問】「アレグラはドラッグストアで買った方が安いの?」にどう答える?

患者さんから聞かれた場合、「市販薬の方が安いですよ」と答えるのは適切ではありません。なぜなら、処方日数や自己負担割合、OTC販売価格によって結果が変わるためです。

例えばアレグラの場合でも、14日分なのか30日分なのか、1割負担なのか3割負担なのかによって比較結果は異なります。患者さんには、「ケースによって変わるため一緒に確認してみましょう」と説明する方がよさそうです。

また、OTC医薬品を選択するメリットには「時間に囚われないこと」もあります。病院や薬局で待たされることがなく、仕事で遅くなってもドラッグストア(深夜営業や24時間営業)に立ち寄ることができるからです。

お気に入りの商品があれば、購入する際に迷う時間もかかりません。価格比較だけに目が行きがちですが、特に忙しい働き盛りの方にはOTC医薬品も良い選択肢になります。 

【患者から質問】「モーラステープは対象になるの?」にどう答える?

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根本真吾
ねもとしんご

薬剤師/薬学博士(星薬科大学大学院)。 保険薬局に勤務し、服薬支援・処方鑑査・医療安全の実務に携わる一方、医薬品安全性評価や薬剤疫学研究にも取り組んでいる。特にJADERデータベースを用いたシグナル解析やフォーミュラリ研究を行い、日本医薬品情報学会総会などで発表歴を有する。臨床現場で生じる疑問を起点に、制度解説や薬剤情報を「現場で再現できる形」に整理することを重視。論文活用、処方鑑査、医薬品安全性などをテーマに、エビデンスと実務の橋渡しとなる情報発信を行っている。

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