監査で気づける?オラビ錠や甘麦大棗湯に潜む医薬品アレルギークイズ
- オラビ錠口腔用50mg(ミコナゾール)
- 甘麦大棗湯
- ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー「三和」(ポリスチレンスルホン酸カルシウム)
- 「オラビ錠」を避けた方が良いのは、何に対するアレルギーの人か
- 「甘麦大棗湯」を避けた方が良いのは、何に対するアレルギーの人か
- 『ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー「三和」』を避けた方が良いゼラチンアレルギーの人は、どのくらいの世代に多いか
薬を使っていて起こるアレルギーは、有効成分だけでなく「添加物」によっても起こる恐れがあります。これは、添加物にも卵や乳、小麦、ゼラチンなどと関わる原料が用いられていることがあるからですが、こういった「添加物」によるアレルギーは非常に見逃しやすいのが難点です。
そこで今回は、こうした「添加物」が関わるアレルギーに注意すべき薬を、薬局でよく用いられる薬の中からクイズ形式で出題します。
「オラビ錠」は、どんなアレルギーを持つ人が避けるべき?
「オラビ錠」は、口腔咽頭カンジダ症の治療に用いられるミコナゾールの口腔用製剤ですが、どのようなアレルギーを持つ人が避けるべきでしょうか。
- 卵
- 乳
- 小麦
- 大豆
- ゼラチン
正解
「オラビ錠」は、口腔咽頭カンジダ症の治療に対して、歯肉に付着させることで用いる製剤です。歯肉に付着した錠剤から、徐々に有効成分の「ミコナゾール」が放出されることによって、その効果が長時間持続するように設計されています1)。
この『オラビ錠』には、添加物として「濃縮乳タンパク質」が用いられています1)。そのため、乳アレルギーの人が用いると、この乳タンパクが原因で強いアレルギー反応を起こす恐れがあります。
実際、『オラビ錠』は臨床試験においても乳アレルギーの人は対象から除外されており、その安全性は検証されていません。
添付文書上、特に禁忌などの記載はありませんが、乳アレルギーは乳タンパクが原因で起こることを踏まえると、その扱いには注意する必要があります。
「オラビ錠」の組成・性状
| 販売名 | オラビ錠口腔用50mg |
| 有効成分 | 1錠中 日局 ミコナゾール50mg |
| 添加物 | ヒプロメロース、濃縮乳タンパク質、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、 ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク |
なお、「オラビ錠」には「乳糖」も添加物として含まれています。
しかし、「乳糖」に不純物として含まれる乳タンパクはごく微量のため、添加物の乳糖を経口摂取しても、それが原因で乳アレルギーを誘発することは非常に稀とされています2)。ただし、吸入薬の場合には、添加物の「乳糖」であっても乳アレルギーを誘発するリスクがある3)、という点には注意が必要です。
【図表1】添加物として「乳糖」を含む吸入薬の例
| インフルエンザ治療薬 | イナビル(ラニナミビル)、リレンザ(ザナミビル) |
| 喘息・COPD治療薬 | ドライパウダー吸入器(DPI)タイプのもの全般 (例:フルタイド、シムビコート、アニュイティ、レルベア、テリルジー、 エナジア、メプチン、アズマネックスなど) |
「甘麦大棗湯」は、どんなアレルギーを持つ人が避けるべき?
「甘麦大棗湯」は、夜泣きやひきつけによく用いられる漢方薬ですが、どのようなアレルギーを持つ人が避けるべきでしょうか。
- 卵
- 乳
- 小麦
- 大豆
- ゼラチン