最新アウィクリも!「速効型」と「持効型」のインスリン製剤の違いと使い方
- 超速効・速効型:ノボラピッド / フィアスプ / ヒューマログ / ルムジェブ / アピドラ / ノボリンR / ヒューマリンR
- 持効型(週1回含む):トレシーバ / アウィクリ / ランタス(XR) / レベミル
- 混合・配合型:ライゾデグ / ノボリン30R / ヒューマリン3/7
- 作用発現が異なるインスリン製剤は、どのように使い分けるのか
- 具体的にどの製剤が「速効型」や「持効型」に分類されるのか
- 「混合型」のインスリンとは、何が混合されているのか
インスリンは、膵臓から分泌されているホルモンの1つで、主に血液中のブドウ糖を全身の細胞に取り込ませることで血糖値を下げるはたらきをしています。“血糖値を下げる方向”に作用する唯一のホルモンであるため、このインスリンの分泌が滞ると血糖値が下がらなくなり、高血糖の状態が続くようになります。これが糖尿病(Diabetes)です。
インスリン製剤は、糖尿病で不足しているインスリンを補うために用いられますが、インスリン分泌ができない1型糖尿病だけでなく、より厳格な血糖コントロールを目指す2型糖尿病の治療にも用いられることがあります。
現在、そんなインスリン製剤として非常にたくさんの薬が販売されていますが、これらは何が違うのか、どのように使い分けるのか、基本的な扱い方をおさらいしておきましょう。
インスリンを投与する場合、生体のインスリン分泌を再現するのが理想ですが、これを1つの薬だけで再現するのは困難です。
そこで、ヒトが分泌しているインスリンのうち、基礎的に分泌されているものについては作用が長続きする「持効型」、食後に一時的に多く分泌されるものについては作用の短い「速効型」と、作用が発現する時間の異なるインスリン製剤を適切なタイミングで使って、生体のインスリン分泌のパターンを再現します。
【図】インスリンの基礎分泌・追加分泌の再現イメージ
「速効型」のインスリン製剤はいつ使われるか?食後高血糖の是正に必須?
インスリン製剤のうち、注射をしてから血糖降下作用が発現するまでの時間が短いものは、「速効型」に分類されます。
【一覧表】「速効型」「超速効型」に分類されるインスリン製剤 1)
| 分類 | 一般名 | 主な製剤 | 作用発現時間 | 作用持続時間 |
| 速効型 | ヒトインスリン | ノボリンR | 30分 | 8時間 |
| ヒトインスリン | ヒューマリンR | 30~60分 | 5~7時間 | |
| 超速効型 | インスリン アスパルト | ノボラピッド | 10~20分 | 4~5時間 |
| フィアスプ | 5~15分 | 4~5時間 | ||
| インスリン リスプロ | ヒューマログ | 15分以内 | 4~5時間 | |
| ルムジェブ | 10分以内 | 4~5時間 | ||
| インスリン グルリジン | アピドラ | 15分以内 | 5時間 |
一般的にこの「速効型」のインスリン製剤は、すぐに効いてすぐに効果が切れるため、食後に一時的に必要量が増加するインスリンを補い、食後高血糖が起こらないようにする目的で用いられます。
近年は、注射してから作用発現までがさらに早く、またその作用が長引かない「超速効型」の製剤を使うのが主流になっています。これは、注射と食事開始のタイミングをより合わせやすい、薬の作用が長引いて食後しばらくしてから低血糖を起こすリスクが低い、というメリットがあるからです。
「持効型」のインスリン製剤はいつ使われるか?インスリンの基礎分泌を補う?
インスリン製剤のうち、注射をしてからしばらくの間、おだやかに血糖降下作用が続くものは「持効型」に分類されます。