1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集
  4. ヒヤリハット対策:リンデロンとマイクロファイン

薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2026年7月29日 児島 悠史

ヒヤリハット!リンデロン液とマイクロファインプロの調剤過誤対策法

【特集】新人薬剤師必見!知らないとマズい「紛らわしい薬」のヒヤリハットのメイン画像
☞この記事に登場する薬剤
  • 点眼・点鼻用リンデロンA液
  • リンデロン点眼・点耳・点鼻液
  • マイクロファインプロ 32G×4mm
  • マイクロファイン 32G×4mm(ほか、マイクロファインシリーズ各規格)

☞この記事でわかること
  • 「点眼・点鼻用リンデロンA液」と「リンデロン点眼・点耳・点鼻液」の違い
  • 「マイクロファイン32G×4mm」と「マイクロファインプロ32G×4 mm」の違い

前編では、“一般名”が同じなのに、製剤的な特徴が異なるために全く別の製剤として扱う必要がある薬を中心に、取り違いを起こしやすい組み合わせを紹介しました。しかし、調剤過誤を起こしやすいのは、“一般名”が紛らわしいケースに限りません。中には、商品名=ブランド名が同じでも全く別の製剤、ということもあるからです。

そこで後編の今回は、同じブランド名なのに別製剤として扱う必要がある、非常に間違いやすいものの組み合わせを紹介します。「そんな似た薬があるとは知らなかった…」で過誤を起こしてしまう前に、改めて薬の違いを復習しておきましょう。

「点眼・点鼻用リンデロンA液」と「リンデロン点眼・点耳・点鼻液」は全く異なる製剤?

「リンデロン」と言えば、ステロイド外用薬として強さの異なる「リンデロンDP(Ⅱ群)」や「リンデロンV(Ⅲ群)」があることが有名ですが、実は液剤にも複数の製剤があります。それが、「点眼・点鼻用リンデロンA液」と「リンデロン点眼・点耳・点鼻液」です。

ヒヤリハット!リンデロン液とマイクロファインプロの調剤過誤対策法の画像

一見すると、どちらも「リンデロン」というブランドで、有効成分が「ベタメタゾンリン酸エステル(ナトリウム)」の点眼・点鼻用の液剤のように見えます。しかし、「点眼・点鼻用リンデロンA液」はステロイドに抗菌薬のフラジオマイシンを配合した製剤1)で、「リンデロン点眼・点耳・点鼻液」はステロイド単独の製剤2)と、そもそも薬の内容が全く異なります。

特に注意が必要なのが、抗菌薬の「フラジオマイシン」を配合した『点眼・点鼻用リンデロンA液』は、耳には使えない、という点です。これは、中耳炎や鼓膜穿孔の患者さんに「フラジオマイシン」を点耳すると、副作用で不可逆的な難聴を引き起こす恐れがあるからです1)

点眼や点鼻の治療ではどちらの製剤も選択肢になりますが、点耳の治療においては、こうした重大な副作用を避けるために、「フラジオマイシン」が配合された「点眼・点鼻用リンデロンA液」をうっかりと調剤してしまわないよう、十分な注意が必要です。

【一覧表】「点眼・点鼻用リンデロンA液」と「リンデロン点眼・点耳・点鼻液」の違い

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

あなたに直接非公開求人、オファーが届く!薬キャリスカウト
児島 悠史の画像

児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

キーワード一覧

薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

禁忌 医薬品情報・DI 糖尿病 調剤報酬改定 医師の意見 薬物療法・作用機序 服薬指導 ハイリスク薬 医療過誤・ヒヤリハット 医療