キーンス・ソリクア・ゾルトファイの処方意図がわかる!注射配合剤の使い分け
- 超速効型+中間型: ノボラピッド30/50ミックス、ヒューマログミックス25/50
- 超速効型+持効型: ライゾデグ
- インスリン+GLP-1作動薬: ソリクア、ゾルトファイ、キーンス
- 糖尿病治療薬の配合剤(注射)にはどんなものがあるか
- それぞれの薬の組み合わせには、どんなメリットがあるか
治療の負担を軽くする、糖尿病の「注射配合剤」の種類と主な製剤
糖尿病治療では、インスリンやGLP-1受容体作動薬のような注射剤もよく用いられます。しかし、作用時間の異なるインスリン製剤を併用したり、あるいはインスリンとGLP-1受容体作動薬を併用したりすると、注射の回数が増え、その負担は大きく増していくことになります。
そこで便利なのが「配合剤」です。注射剤においても、複数の有効成分をまとめた「配合剤」を活用できれば、注射の負担を大きく軽減し、服薬アドヒアランスの向上に役立つからです。
しかし、内服薬と同様、「配合剤」になると個々の有効成分や用量に対する注意が疎かになってしまうケースが少なくありません。そこで本記事では、注射の「配合剤」の有効成分や併用の目的・メリットを改めて整理します。
糖尿病治療薬の配合剤(注射)一覧
| 組み合わせ | 製剤名 |
| 超速効型インスリン+中間型インスリン | ノボラピッド30ミックス、ノボラピッド50ミックス ヒューマログミックス25、ヒューマログミックス50 |
| 超速効型インスリン+持効型インスリン | ライゾデグ |
| インスリン+GLP-1受容体作動薬 | ソ |
糖尿病治療薬の配合剤(注射):超速効型インスリン+中間型インスリン
有効成分である「インスリンアスパルト」や「インスリンリスプロ」の一部を結晶化させることによって、超速効型として作用するものと中間型として作用するものの“二相性”にした製剤です。
これ1つでインスリンの基礎分泌と食後の追加分泌の両方を補える、というメリットがあります。超速効型と中間型の比率が異なる製剤があるため、病態に合わせて選択できるようになっています。
ただし、これらは懸濁製剤のため、使用前に“混和”を行い、2つのインスリンを均一に混ぜてから注射を行う必要があります1)。
超速効型インスリン+中間型インスリン 注射剤の一覧
| 製剤 | 超速効型インスリン | 中間型インスリン | |
| ノボラピッド | 30ミックス | インスリンアスパルト(溶解) 30% | インスリンアスパルト(結晶性) 70% |
| 50ミックス | インスリンアスパルト 50% | インスリンアスパルト 50% | |
| ヒューマログ | ミックス25 | インスリンリスプロ 25% | インスリンリスプロ(中間型) 75% |
| ミックス50 | インスリンリスプロ 50% | インスリンリスプロ(中間型) 50% | |