ロスバ・プラバ等スタチン6種の「ストロング」と「スタンダード」の差は?
- ストロングスタチン: アトルバスタチン、ピタバスタチン、ロスバスタチン
- スタンダードスタチン: プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン
- HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)にはどんな薬があるか
- 「ストロング」と「スタンダード」のスタチンでは、何が違うのか
脂質異常症の治療では、心筋梗塞などの心血管イベントのリスクを抑える目的で、LDL-CやHDL-Cを適正な範囲に保つための治療を行います。
特にLDL-C値が高い脂質異常症の治療では、このLDL-C値を下げる作用を持つHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)を用いるのが一般的です。
このスタチンには「プラバスタチン」「シンバスタチン」「フルバスタチン」「アトルバスタチン」「ピタバスタチン」「ロスバスタチン」の6種があり、それぞれに特性が異なるため、個々の患者さんの状況に合わせて使い分けられています。
今回は、この6種のスタチンを「ストロング」と「スタンダード」に大別する基準とその使い分けのポイントを解説します。
HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)はどんな薬か?どう選べばいい?
HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)は、コレステロール合成の重要な酵素であるHMG-CoA還元酵素を阻害することで、血中のLDL-Cを減少させる作用をもつ薬です。
スタチンには6種の薬がありますがどの薬もLDL-C値を下げるだけに留まらず、心筋梗塞や脳卒中などのイベントを減らし、死亡リスクを軽減する効果が多くの臨床試験で確認されている1,2,3)ことから、脂質異常症治療において非常に重要な役割を担う薬となっています。
では、この6種のスタチンはどの薬を選んでも“同じ”かというと、そういうわけでもありません。
個々の薬にはそれぞれ微妙に異なる特性があるため、その特性をうまく患者さんの事情や背景と合わせて選ぶことが重要になります。
ここでまず基本になるのが、スタチンが持つLDL-C低下作用が強力かどうか、で大別する分類です。