『太っているとクレアチニンクリアランスが高く見積もられる!?』
患者さんからテレビやネットで流れた医療情報について相談を受けたことはありませんか?データに基づいた情報といえども、巧みな拡大解釈により、新薬や健康食品の有効性と安全性は歪曲されて伝わってしまうことがあります。この連載では、患者さんの悩みを解消し、適切な指導をするうえで役に立つ知識を噛み砕いて解説します。
これを読んだらわかる データの読み方のエッセンス
- Cockcroft & Gault式は身長が考慮されてないため、肥満患者では腎機能の過大評価が起こりうる
- 肥満患者の場合は理想体重を代入することで過大評価を防ぐことができる
患者から薬局に問い合わせ
「皮膚科で帯状疱疹の飲み薬が処方されました。私はかかりつけ医から腎機能が落ちていると言われていることを伝えたのですが、このくらいの腎機能なら大丈夫と言われました。本当に大丈夫でしょうか」
ヘル…