1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. Dr.竜平の脳梗塞治療と薬剤選択
  4. 心房細動はなぜ脳梗塞を引き起こすのか?

Dr.竜平の脳梗塞治療と薬剤選択

更新日: 2020年9月23日 Dr. 竜平

脳梗塞と心房細動(1)

脳梗塞と心房細動(1)の画像1

現在、脳血管疾患の総患者数は115万人を超え、介護要因の疾患トップとも言われています。在宅医療の現場でも、脳梗塞の患者へ服薬指導を行うケースも多いのではないでしょうか。この連載では、内科医の視点から「薬剤師が知っておくと役立つ」脳梗塞の基礎知識や治療の変遷について、できるだけ分かりやすく解説します。
今回は脳梗塞にとって非常に重要な心房細動についてお話ししたいと思います。心房細動を適切に見極めてしっかり内服をすることは予防にとって重要となります。

1. 心房細動の概要

1-1. 心房細動とは?

心房細動は「無秩序で早くて不規則な電気的興奮が心房に生じて心房収縮の消失と不規則な心室レートを発生させるもの」と定義されます(よく分からないですね…)。要するに心臓の部屋である心房に“通常と異なるパターンの電流”が流れて普段と異なる収縮パターンを取ってしまう状態のことを言います。心電図では不規則な電気活動が散見され、比較的特徴的なパターンを取ります(図1)。心房細動は最も多く見られる頻脈性不整脈であり、80代であれば10人に1人が有すると言われています。

1-2. 原因は?

一番の原因は加齢に伴う心筋細胞の変化です。これにより“通常と異なるパターンの電流”が流れるようになってしまいます。その他の原因としては高血圧症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、心疾患の合併などが挙げられます。いずれも心筋細胞に変化を引き起こし、その結果として心房細動を引き起こします。…

または

m3.com会員登録いただくと、医療ニュースや全てのコラム記事が読み放題&ポイントが貯まる

新規会員登録(無料)

こちらもおすすめ

Dr. 竜平の画像

Dr. 竜平
ドクター りゅうへい

地方の医学部を卒業後、大学病院で脳神経内科診療に従事しました。その後、実家のクリニックに副院長として入職し内科診療を行なっています。また在宅医療にも興味を持ち診療業務を行なっています。趣味は格闘技やプロ野球観戦です。

キーワード一覧

Dr.竜平の脳梗塞治療と薬剤選択

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 薬局経営 プロブレム 医療クイズ 選定療養 診療報酬改定 SOAP