服薬指導に差がつく「眼科疾患の知識」

病院に約8年、調剤薬局に約5年、あわせて13年の薬剤師経験をお持ちの進藤まゆみ(仮名)さんに、「薬剤師専用e-ラーニング<m3ラーニング>」を体験いただきました。
今回の講座
『人に教えたくなる眼の構造、疾患と治療』

日常でよく遭遇する眼科疾患や症状は、生活習慣に関係するものや加齢に伴うものも多いため、服薬指導だけでなく、健康サポートという観点からの発症・進展予防の指導や相談対応といった形での薬剤師の関与も重要になってくると思われます。それを担うためには、ある程度の眼科疾患にかかわる知識が必要となってきます。

講座で学べること
・眼球の構成器官と役割がわかるようになる
・主要な眼科疾患の概要と治療法について学ぶことができる
・点眼薬の服薬指導の根拠とポイントが理解できるようなる
・眼科疾患の予防のための指導ができるようになる
受講をおすすめしたい薬剤師イメージ
・眼科病院・診療所やその門前調剤薬局で働く薬剤師
・病院・診療所や調剤薬局で眼科疾患患者に服薬指導を行うことがある薬剤師
・健康サポート薬局やドラッグストアで健康相談に対応する薬剤師
・薬局やドラッグストアでトリアージ業務を担う薬剤師
講座を見る 【8/28(水)まで限定】3,000円→1,000円キャンペーン実施中!
講座の内容
第1部:眼の構造と機能 ・ 前眼部疾患病態と治療
眼球の構造と役割を確認し、光の入り口にあたる前眼部の疾患について学びます。
・眼球の構成器官とその役割
屈折異常と色覚異常
眼球機能の加齢に伴う変化
・日本と世界における途中失明の原因
・前眼部疾患の病態と治療
結膜炎:原因で異なる症状の違い
ドライアイ:レーシックとの関係
白内障:ピレノキシン点眼液の効果、眼内レンズ挿入術と後発白内障

第2部:後眼部疾患の病態と治療
光の増幅、伝達にかかわる後眼部の疾患について学びます。
・後眼部疾患の病態と治療
緑内障:高眼圧症との違い、治療薬の作用機序と注意点
糖尿病網膜症:眼底写真の見方、発症機序、薬物治療の可能性
加齢黄斑変性:萎縮型と滲出型の違い、治療薬の作用機序、iPS細胞を用いた治療

第3部:薬剤師と眼科 ―服薬管理と健康サポートを考える―
薬剤師として眼科疾患の予防について指導し、最適な薬物療法を提供するために必要な知識に関する理解を深めます。
・VDT症候群とは?
・点眼薬の使い方:「目頭圧迫」と「5分間以上」の理由
・点眼薬と添加物:塩化ベンザルコニウムの問題点、各添加物の役割、ゲル化点眼薬の機序
・点眼薬とコンタクトレンズ
・目の症状の原因とその対応:充血、目やに、疲れ、乾き、痛み、かゆみ、かすみ
・薬剤による眼科領域の副作用

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受講後の感想
・眼科以外からでも点眼薬の処方箋が出ることに加え、併存症や合併症で眼科疾患の患者さんに対応する機会が多いにも関わらず、他の疾患の二の次となり、じっくりとこの分野の学習をする機会はあまりありませんでした。本講座は、基本となる眼の解剖生理、実務でよく遭遇する主要な眼科疾患の解説、眼科疾患に対する薬剤師の関わり方という流れでわかりやすくまとめられており、表面的になっていた眼科疾患に関する服薬指導を一歩前進させるのにちょうど良い内容でした。
・糖尿病網膜症などのメイン治療が薬物療法ではない疾患においても、症状悪化の抑制や発症の予防に対しての指導を行うことで、患者さんの総合的な健康管理に活かすことができるので、病態や治療法といった知識は必要だと感じました。これはかかりつけ薬剤師やかかりつけ薬局の業務に通じると思います。
・第3部は実務に直結する内容が多かったです。前半では、点眼薬の服薬指導でよく説明する事項の根拠について解説されていました。点眼薬の指導は一律になりがちですが、忘れがちなこの根拠を意識することで、アドヒアランスの向上につながる指導ができそうな気がします。また、後半では、よく訴えのある目の異常の原因とその対応法についてまとめられており、患者さんからの相談にすぐに活用できそうです。
プロフィール

進藤まゆみ(仮名)
病院に約8年、調剤薬局に約5年、あわせて13年を薬剤師として勤務。現在は九州の総合病院(100~150床規模)で調剤業務、薬剤管理指導業務(服薬指導)を担当している。大規模病院の門前薬局や総合病院での勤務経験より,幅広い診療科およびその処方薬に対する知識の必要性を感じている。
普段は、「業務上で発生した問題・疑問を解決するための書籍・ネットでの検索」、「薬剤師会や製薬会社などが開催する勉強会への参加」で学習中。