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薬剤師のいまを知るトピックまとめ

更新日: 2020年12月9日 薬剤師コラム編集部

スポーツファーマシストが作ったドーピング防止ゲームで遊んでみた!

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アスリートが禁止薬物を摂取して運動機能を向上させる「ドーピング」ですが、日本で一番多いのは、禁止物質を含んだ風邪薬やサプリを知らずに飲んでしまう「うっかりドーピング」です。その危険性を啓発しながら楽しく学べるうっかりドーピングゲーム『ドーピングガーディアン』を、薬剤師さんが作った!という情報を受けて早速Amazonで購入し、編集部で遊んでみました。

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ドーピング違反を擬似体験できるカードゲーム「ドーピングガーディアン」

覚えやすい簡単なルール

プレイヤーはアスリートになって、大会で優勝を目指します。トレーニングカードで体を鍛え、サプリやゼリーカードで効果を上げてポイントを高めます。ゲーム終了時に最も合計得点が高い人が優勝です!
山札には病気やケガのカードも含まれており、これを引くとせっかくのトレーニングポイントがマイナスされてしまうので、薬カードで治していきます。ゲームが終わった後にあらかじめ伏せておいたドーピングカードが開かれると、その中にあった薬カードがドーピング指定薬に! ドーピングに指定薬と知らずに使用したとしても、その薬を使った人は、ゲーム終了時に問答無用で失格となるのです!

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真ん中に伏せられている5枚のカードがドーピング指定薬物

ゲームのポイントは薬剤師

ゲームの途中でドーピングカードを2枚だけ確認できるのが薬剤師を模した「ドーピングガーディアン」のカード!薬剤師さんに相談すれば、ドーピングが防げるのは現実世界と同じですね。

短時間でコミュニケーションをとりながら学ぶ

1ゲームはたった15分程度。最近は在宅ワークでZoomミーティングでしか顔を合わせない仕事仲間と、ワイワイいいながらゲームをするのは新鮮な感覚です。ドーピングに引っ掛からないように、攻めの姿勢が少ないのは、本当のアスリートじゃないからか、仕事柄なのか、3ゲームやってドーピング失格になったのは0名でした!(優秀!?)

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ドーピングはしなかったが故障が多い編集部アスリートたち

遊んでみた編集部員の感想は……

編集部Oさん

ルールの簡単さ          ★★★★★
ゲームの面白さ          ★★★★☆
ためになる度           ★★★☆☆
うっかりドーピングの分かりやすさ ★★★★☆

★やってみた感想

  • もっと難しいと思っていましたが以外と簡単でした。もう少し踏み込んで、禁止薬物や「この病気には、この薬が有効」といった要素が入ってもいいと思いました。

★お薦めしたい人や場面

  • 初めて顔を会わす研修の場などで行えば場の雰囲気がなごむ(ゲームきっかけで会話が弾む)

編集部TAさん

ルールの簡単さ          ★★★★☆
ゲームの面白さ          ★★★☆☆
ためになる度           ★★☆☆☆
うっかりドーピングの分かりやすさ ★★★☆☆

★やってみた感想

  • 薬剤師が作ったゲームという触れ込みだったので、もっと薬について専門的かと思ったけど簡単にできた。ドーピングという概念をゲーム感覚で知るにはすごくいいと思いました。

★お薦めしたい人・場所

  • チーム内でのコミュニケーション促進にいいと思いました。

編集部TNさん

ルールの簡単さ          ★★★★★
ゲームの面白さ          ★★★★☆
ためになる度           ★★☆☆☆
うっかりドーピングの分かりやすさ ★★☆☆☆

★やってみた感想
ゲーム自体はうっかりというより、博打という感じがしましたが、ドーピング=飲んではいけない薬があるというイメージだったので、貼り薬や塗り薬もドーピングになる可能性があるのは勉強になりました。

★お薦めしたい人・場所
スポーツに関わる人の集まりで、ドーピングに気を付けないといけないのは、飲み薬だけじゃないんだよという事を遊びながら伝えられる。
もしくは、薬剤師さんの集まりでこのゲームをしてもらえば、「私なら〇〇状況の時に〇〇の薬の注意をする」とか、「こういう場面でうっかりやらかす事あるよね」みたいなドーピング話が出て、そこからどうしたら防げるかを話し合ったり、情報共有する為のきっかけのゲームになるのかな思いました。

◆編集部Sさん

ルールの簡単さ      ★★★★★
ゲームの面白さ      ★★★☆☆
ためになる度       ★★★☆☆
ドーピングのわかりやすさ ★★★★☆

★やってみた感想
ドーピングにかかると1発アウトのルールは、ドーピングの重大さを素人が理解するうえで有用だと思った。1回のゲームが10分程度で終わるのも手軽で良い。

★お勧めしたい人・場所
小学生など、これからアスリートになる子どもたちに、薬について興味をもたせる教材としてとても良い有用だと思いました。

普段、専門的な薬剤師向けコンテンツを作成している編集部員は、少し物足りない感じを受けたのでしょうか。確かに、このゲームには、具体的な薬品名やドーピング禁止薬について出てくるわけではないのです。しかし、身近なものに禁止薬物が入っているかもしれないというメッセージや、使ってしまったら1発失格、頼りになるのは薬剤師さん、といったうっかりドーピングで重要な事はすべて含まれています。

ズバリ!ドーピングガーディアンとは?

子供たちだけで遊べば、ドーピングの周知に、薬剤師さんと遊べば、具体的な事例や対処方法を聞きながら、薬剤師さん同士で遊べば、知識のマウンティングに!(笑)と、たくさんの遊び方、学び方ができるゲームでした。シンプルで簡単なルールだからこそ、多くの人たちにうっかりドーピングの危うさや認知を広げ、しない、させない、を世の中に広げるための素晴らしいコミュニケーションツールなのではないでしょうか。

次回は、このゲームの開発者であり現役薬剤師・スポーツファーマシストの清水雅之さんにインタビューします。

▶ドーピングガーディアン

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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