これで解決!新人薬剤師の悩み
新人薬剤師として社会人デビューを果たしたものの、慣れない環境の中で「わからないことだらけ」という方も多いのではないでしょうか。不慣れな業務や職場での人間関係に疲れてしまい、ひとりで悩みを抱えていませんか?毎日、働いていく中で不安や悩みを溜め込んでしまうと、だんだんと気持ちも沈んで職場へ行くのも嫌になってしまいますよね。「職場選びは本当に正しかったのか?」、「患者さんとのコミュニケーションが不安」、「上司との関係がストレス」など実はこうした悩みには解決方法があるのです。
そこで今回は、新人薬剤師が抱える不安や悩みを取り上げ、どのような解決法があるのかをご紹介します。仕事に不安や悩みを抱えている新人薬剤師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
失敗しない!新人薬剤師の職場選び
新人薬剤師にとって最初の職場は、今後のキャリアを左右するものだけに、慎重に選びたいですよね。しかし、どうすれば失敗せずに自分に合った職場選びができるのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、ここでは先輩薬剤師の皆さんがどのように今の職場を決めたのか、その理由からヒントを探ってみましょう。下記の記事では、薬学生からが就職先をどのように決めたのかをアンケートしました。先輩薬剤師からは職場選びの決め手について多くの回答が寄せられており、「通勤の距離や勤務条件」、「患者さんとのコミュニケーションがきっかけ」「先輩の影響」など実にさまざまでした。先輩薬剤師が何を基準に現在の職場を選んだのか、また実際にその職場を選んでどのようにか感じているかなど、職場選びに不安のある新人薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。
新人薬剤師の仕事の悩みとは?
新人薬剤師が抱えがちな仕事の悩みのひとつに「コミュニケーション」があります。一口にコミュニケーションと言っても相手によって課題は異なります。下記の記事では、「患者さん」「医師」「上司・先輩」それぞれに対するコミュニケーションの悩みと解決策を説明します。
- 患者さんとのコミュニケーション
新人のうちは患者さんと円滑なやりとりができずに苦労している方は多いのではないでしょうか。服薬指導では、患者さんからうまく情報を聞き出す必要もあるため、薬学の知識のみではなく、コミュニケーション能力を磨いていく必要があります。 - 医師とのコミュニケーション
薬剤師になった以上、必要不可欠な疑義照会。初めて医師に疑義照会するときは「電話して怒られないだろうか」などの不安を感じながら電話をかけて人も多いのではないでしょうか。疑義照会は電話をかけるタイミング、伝える内容、伝え方にポイントがあります。実際の医師の声を参考に改善していきましょう。 - 上司・先輩とのコミュニケーション
人間関係からのストレスで「辞めたい」と思う新人薬剤師も少なくありません。上司や先輩との距離感がつかめなく、話しかけることができずにいる新人薬剤師は、「質問をする」という新人の特権をうまく利用して、相談してみるといいでしょう。
下記の記事に、薬剤師が同僚にどんなことを求めているのかヒントが示されていますので是非、ご覧になってください。
薬剤師として成長するために
現在、ベテランと言われる薬剤師にも、皆さんのように新人の時代がありました。誰もが経験不足から招くミスや失敗という苦い思い出を抱えながら、一人前の薬剤師へとなっています。
薬剤師として日々の業務やストレスを抱え込まず、この苦しい新人時代をうまく乗り越えるためには、5~10年後に「どんな薬剤師になっていたいか?」という理想の薬剤師像を描いておくと効果的です。「患者さんから必要とされるかかりつけ薬剤師になる」や「この分野の専門性を極める」などの目標があれば、どのような資格が自分には必要か?また、そのためにはどのような職場で経験を積んだらいいのかといった方向性が見えてきます。薬剤師として成長するために、自分のキャリアデザインをしっかりと思い描きながら、学びの姿勢を失わずに自己研鑽していくことを忘れないようにしましょう。
新人のうちは何かと壁にぶち当たるものです。「なぜミスばかりしてしまうのか」「なぜ患者さんとうまく話せないのか」など「できなかったこと」を抱えすぎて自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。そういった悩みは、すぐに解決することもできないため、気持ちだけが焦り、ますます視野が狭まりミスを繰り返してしまうということも。
新人薬剤師は、薬剤師の業務は慣れるまでに時間と経験を要することを十分に理解し、焦らずに日々の努力を重ねていきましょう。できないことだけにフォーカスするのではなく、小さなことでもいいので、ひとつでもできることを増やしていくと少し余裕も生まれてきます。仕事上の悩みはできるだけ一人で抱えずに、信頼できる周りの上司や先輩、同僚に自ら相談しましょう。仕事上の問題解決の糸口は、先輩や同僚薬剤師の言葉の中に示されているケースがあります。新人時代を乗り越えて、数年後には患者さんに頼られる一人前の薬剤師になっていることを願っています。