認定実務実習指導薬剤師の資格取得体験記
薬剤師として自分が得た知識や経験を伝え、次世代の薬剤師の育成に貢献できる「認定実務実習指導薬剤師」。資格取得のきっかけから取得までに必要なこと、取得した後の変化について資格取得者ならではの視点で紹介します。
「認定実務実習指導薬剤師」とは?
認定実務実習指導薬剤師は薬学生に対して、実務実習の受け入れをするに当たって必要な資格です。
皆さんご存知の通り、薬学部4年~5年生の時に、薬局・病院で各3ヵ月ずつ実践的な臨床対応能力を身に付けるための実務実習を行います。
実務実習指導薬剤師は中心的に指導を行う薬剤師。実習生の研修計画を立て、指導し、評価し、フィードバックをすることで、学生が臨床現場で生かせる「基本的な資質」を修得することを支援し、次世代を担う薬学生の人材育成に携われる資格です。
2、「認定実務実習指導薬剤師」の資格取得のきっかけ
保険薬局で10年ほど務めて、調剤報酬、疾患や薬、医療連携、在宅医療など幅広く経験を積み、自分が担当する患者さんの薬物療法には貢献できるようになったと感じてきました。
将来を考えたときに、自分が得た知識や経験を若い世代に伝えることができれば、将来的により多くの患者さんの役に立てると考えるようになりました。
そこで、人材育成に携わりたいと考え、認定実務実習指導薬剤師の資格取得を目指すことにしました。
3、「認定実務実習指導薬剤師」の資格取得までの流れは?
資格取得には症例査読、面接、試験などは求められていませんが認定実務実習指導薬剤師養成のための講習会形式の研修およびワークショップの研修を修了することが求められています。
講習会・ワークショップともに日本薬剤師会が主体となって実施しています。私は資格を取得するにあたってまずは地域の薬剤師会に資格取得を目指している旨を伝えました。
ワークショップに参加できる人数には地域枠で制限があったので、もし枠があいていたら参加できるように声をかけてもらうためです。
研修会は主に薬剤師会と整備事務局が開催していますが、私は薬剤師会の主催の研修会に申し込みました。