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認定・専門資格薬剤師の資格取得体験記

更新日: 2024年8月28日 鷲足ひろみ

【薬剤師資格】外来がん治療専門薬剤師の資格取得体験記

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「外来がん治療専門薬剤師(BPACC)」とは?

従来、「外来がん治療認定薬剤師(APACC)」認定制度がありましたが、2021年に「がん診療病院連携研修」を必須とした「外来がん治療専門薬剤師(BPACC)」が創設されました。
この背景には、外来がん治療に対して知識・技能を身につける、患者やその家族を支援するだけではなく、地域包括ケアシステムのもとで病院と薬局が「連携」して治療にあたることがより重視されるようになったためです。

つまり、外来がん治療に精通していることに加え、地域医療機関と連携できる薬剤師が「外来がん治療専門薬剤師(BPACC)」なのです。

「外来がん治療専門薬剤師」資格取得のきっかけ

がんの資格を取ろうと思ったきっかけは、常勤職員として就職した病院で働いている職員(薬剤師だけではなく、看護師や医師なども含めて)に対して、抗がん剤の使い方や副作用対策、ミキシングなどについて正しい知識と理解を深めたいと思ったからでした。特に、医師と対等に会話を進めるためには、納得させるだけの根拠が必要ですし、それにはやはり、専門分野の知識を備えて、資格を持っていることが重要だと感じました。

ちょうどその頃は、日本病院薬剤師会が専門領域での認定を開始する時期であったため、研修会に参加し、資格取得を目指しました。

当時の勤務先ではレジメンの登録は決められておらず、薬剤科の中にミキシング室もなかったので、ミキシングは病棟や外来で看護師が行っていました。抗がん剤による曝露対策も整備されていませんでした。おそらく、当時はそのような中小病院が多かったのではないかと思います。

仕事と勉強を両立させるコツは?

土・日曜日によく開催される勉強会や学会参加などは、実家が家から近く子育てに両親が協力してくれたため無理なくこなすことができました。

自分のためだけに使える時間は限られているので、朝の通勤時間に、その日に職場でしなければいけないこと(例えば病棟服薬指導だったら、その日に行う指導内容や患者の段取りなど)の優先順をつけることを考えました。帰りの時間には家に帰ってからの家事や勉強の段取りを考えます。

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鷲足ひろみ
わしあしひろみ

大学卒業後、私立の総合病院で約3年、調剤薬局で5年勤務。第一子出産後に休職した後は、非常勤として都立病院で勤務し、その後私立の病院を経て、都立病院関連施設にて従事。2024年3月まで勤務をした都立関連病院では、病棟服薬指導、外来服薬指導、注射業務を中心に担当した。定年退職した現在は、都立病院で非常勤薬剤師として勤務中。日病薬がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療専門薬剤師の資格を取得。

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