「便秘」中医学からみるとどうなるの?

西洋医学から見た「便秘」
皆さんご存じの通り「便秘」とは数日間排便がない、排便はあるが間隔が一定しない、残便感が残るなどの症状のことを指します。
西洋医学の観点から「便秘」を分類すると、食事の量が少なかったり、運動不足だったり、加齢による排便に関わる筋力が衰えることなどから生じる「弛緩型」、精神的なストレスや腸が過敏になることなどから生じる「痙攣型」、下剤や浣腸などを使いすぎたことなどにより生じる「直腸型」の3つに大きく分類されます。ほかにも器質性の便秘もあるかとおもいますが、今回は省かせていただきます。
これらの「便秘」の状態に応じて薬を選択して行くのですが、現在では「便秘」の治療薬は大きく「非刺激性下剤」と「刺激性下剤」の2種類に分けられるかと思います。
このうちの「非刺激性下剤」は便を水分調整により軟らかくしたり、便のかさを増したり、腸内の環境を整えることにより腸の蠕動運動を促し、排便を促す作用を持つものがこちらに分類されます。このタイプの薬は腸への刺激も穏やかな分、効き目もマイルドで頑固な便秘の方には効果が見られなかったり、効果が出るまでに時間がかかったりしてしまうことがあるといわれています。
もう一つの「刺激性下剤」は、大腸を刺激することで蠕動運動を促すことで排便につなげます。このタイプの薬は連用しすぎると腸の感受性が低下することもあるので注意が必要になってきます。