「アトピー性皮膚炎」中医学からみるとどうなるの?

現在の日本では様々な疾患の病態、症状、薬の作用機序は西洋医学の観点からのアプローチがほとんどになっています。これらの病気を中医学の観点からアプローチするとどのように見えてくるのでしょうか。今回取り上げるのは「アトピー性皮膚炎」。様々な治療方法、治療薬が開発されるなど患者さんにとっては朗報がもたらされていますが、それでもなかなか治らず、苦労している患者さんはとても多い疾患。患者様への情報提供にお使い下さい。
西洋医学から見た「アトピー性皮膚炎」
西洋医学によるアトピー性皮膚炎の治療は皮膚の炎症に対してはステロイド剤や免疫力を抑える薬などが、また、かゆみには抗ヒスタミン薬を合わせて使うことが一般的なのは皆さんもご存じのことと思います。それに加えて近年では既存の治療薬では効果が不十分な方に対して注射剤も導入され、治療法の進展が図られています。