薬剤師は休みが多いけれど土日休めない？シフト勤務や休日の取りやすさは？

薬剤師の職場には、病院、調剤薬局、ドラッグストアなどがあります。職場によって、休みのパターンには違いがあります。

サラリーマンのように土曜日が休みではない薬剤師も多いので、「もしかして自分の休みは少ないのではないだろうか」と感じている方もいるのではないでしょうか？また、土曜日に休みたいけれど、言いづらいという薬剤師の方も。

ご家庭の事情や、ご自身のため、ワークライフバランスをとり、どの程度、どの曜日に休みがとれるかは、薬剤師に関わらず、誰にとっても重要なポイントです。
ここでは、薬剤師の勤務体系について整理しながら、休みについて考えていきます。

薬剤師は土曜日に休めない？

薬剤師の働く場所はある程度限られています。
そのなかでも、さまざまな休みのパターンがあるのが薬剤師の休みの特徴だといえます。
一般的なサラリーマンのように、土日が休みで、9時から18時まで勤務というパターンは、薬剤師のなかでは多くはありません。

薬剤師の休みのパターンは、大きく分けて、病院の開院時間に準じたものと、お客さんの都合に合わせたものとなります。
ここから、薬剤師の働き方や休みのパターンについて、具体的にみていきましょう。

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薬剤師の働き方

薬剤師の働き方には、次のような種類があります。

シフト制

シフト制とは、勤務する時間や曜日が定まっていない勤務形態のことです。
1カ月ごと、1週間ごとなどの区切りで休みや勤務時間の希望を出して、勤務スケジュールを全体で調整します。

シフト制の場合、毎週決まった曜日が休みとなることは通常ありません。全員で不平等にならないように休みをとっていくことになります。とくにゴールデンウィークや子どもの行事が多い時期などの休みの希望が多い時期は、希望通りに休みをとることが難しいかもしれません。

営業している時間が長かったり、24時間常に人員が必要だったりする職場では、シフト制の勤務となります。

固定性

固定性は、働く時間や休みの曜日が固定している勤務形態です。
たとえば、平日9〜18時までの勤務で、土日祝日が休み、という場合が固定制になります。
一般的なサラリーマンの働き方は固定制にあたり、社会のなかで標準的な働き方だといえます。
勤務と休みのメリハリがつけやすく、生活のリズムが安定する働き方です。

変形労働時間制

変形労働時間制とは、繁忙期と閑散期の差が激しい職場で、繁忙期の所定労働時間を長くする代わりに、閑散期の所定労働時間を短くするといったように働く時間を変化させ、全体として標準的な労働時間となるように調整していく勤務形態です。
労使がお互いに納得したうえで導入されます。

フレックスタイム性

フレックスタイム制は、一定の期間についてあらかじめ総労働時間を決め、働く人自身が その範囲内で始業時間や終業時刻、労働時間を決めることのできる勤務形態です。
働く側がワークライフバランスを考えながら働き方を決めることができるのがメリットです。
製薬会社などでフレックスタイム制が採用されているところがあります。

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【職場別】薬剤師の休み事情

このように、薬剤師の休み方にはいくつかのパターンがありますが、職場によってどのような休みとなるのかはある程度決まっています。
ここでは、薬剤師が働く職場ごとの休み事情についてみていきましょう。

調剤薬局

調剤薬局は、原則として、主に処方箋を受け付けている病院の診察日、診察時間に合わせて営業することになります。そのため、特定の病院の門前薬局の場合は、病院に合わせた休みとなります。

一般的な病院の門前薬局では、平日の昼間がメインの営業時間となります。
土曜日は開院している代わりに特定の曜日が休みである病院の門前薬局では、日曜祝日と特定の曜日が休みとなることが多くなります。

ただ、複数の病院の処方箋を扱っているような大手の調剤薬局は毎日営業となっています。そのような調剤薬局では、薬剤師はシフト制での勤務となります。

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ドラッグストア

ドラッグストアは、薬局よりもスーパーなどの小売店に近い営業をしているため、営業時間が長く、年中無休で土日も休みではありません。
そのため、ドラッグストアは基本的にシフト制の勤務です。休みも土日関係なく全員で調整しながらローテーションしていくことになります。

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病院

病院は、急性期病院か慢性期病院か、入院施設のある病院か一般のクリニックかで薬剤師の働き方に違いがあります。

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一般のクリニックや慢性期病院の場合、基本的に平日昼間の勤務で、日曜祝日に加えてクリニックが休診している曜日が休みとなります。

しかし、入院施設や夜間対応のある急性期病院や総合病院では、薬剤師も常駐している必要があるので、二交代制や三交代制といったシフト制の勤務形態になります。シフト制のなかでも、夜勤や宿直があるので、体力的な負担が大きくなります。
休みも曜日が固定しているわけではなく、年末年始やゴールデンウィークなども誰かは出勤する必要があります。

製薬会社

製薬会社は、ほかの薬剤師の職場とは大きく休み方が異なります。薬剤師以外の社員が多い一般企業なので、基本的に土日が休みとなります。業務に支障がなければ、他の人を気にすることなく有給休暇もとることができます。夏季休暇や年末年始の休暇なども職場全体でしっかり設定されています。
家族や友人と予定が合わせやすく働きやすい勤務形態だといえるでしょう。

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公務員

公務員の場合は、勤務場所によって休みのパターンが決まります。
病院ではなく行政機関で働く公務員薬剤師は、一般的な公務員と同様に基本的に土日が休みとなります。
病院勤務の公務員薬剤師は、病院の形態に合わせた働き方となります。地域の中核となる入院施設を備えた総合病院の場合、薬剤師もシフト制で働くことになるでしょう。

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希望の休みをかなえるには

自分の生活を充実させたり、家族と一緒の時間をもったりするために、皆さんそれぞれに希望の休み方があるのではないでしょうか。
ここでは、希望の休みをかなえるにはどうすればよいかを考えていきます。

土日を休みたい

とくに子どもがいる家庭では、子どもの予定に合わせて土日を休みたいという希望をもつ方が多いのではないでしょうか。

慢性期病院や療養型病院では、緊急の対応がないため、薬剤師は土日休みとなることが多くなっています。

そのほかに土日を確実に休める職場としては、製薬会社や公務員があります。ただ、土日を休みにするために転職するにはハードルが高いといえるでしょう。

そのほかの多くの病院や調剤薬局は、日曜祝日は休みとなっていますが、土曜日は開院しているとことが多いでしょう。

どうしても土日を休みたい場合は、パートや派遣社員として平日のみ働くというのが現実的な選択肢となります。

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年間休日数が多い職場で働きたい

年間休日数のめやすとなるのは年間で120日程度です。120日を超えると、年間休日数が多い職場だといえます。病院や調剤薬局での勤務が、この条件をクリアしやすくなっています。
求人情報には年間休日数も記載されているので、きちんと確認するようにしましょう。

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子どもの予定に合わせて休みを調整したい

子どもがいる場合、土日祝日の休みのほかに、夏休みや冬休みなどの長期休みも問題になります。

土日のほかに夏休みなどの長期休みも休みたい方には、派遣薬剤師としての勤務がおすすめです。派遣は、3カ月程度の契約を更新していく形式なので、自分が働きたいときに働き、子どもが休みで自分も勤務を控えたいときは派遣を受けないというかたちで、ストレスなく休みを調節することができます。

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まとめ

薬剤師の休み事情、いかがだったでしょうか。
薬剤師の場合は、同じ調剤業務をしたとしても、働く職場によって勤務形態や休みのパターンが違ってきます。
自分が希望する休み方ができる職場はどこだったでしょうか。

もし、希望する休み方をするために転職したいと思った場合でも、条件を落とさずにスムーズに転職できるのが薬剤師です。
薬剤師専門の転職エージェントに相談すれば、自分の希望の休み方にマッチした転職先を紹介してもらえます。

自分の働き方を変えて希望の勤務時間や休み方を実現したいと思う方は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。