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薬剤師のための転職・求人コラム

更新日: 2025年9月5日 薬剤師コラム編集部

薬剤師はブランクありでも安心して働ける?復職時の注意ポイントを知ろう

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ブランクがあると復職は難しいのでは…?
薬剤師の仕事を離れて時間がたつと、誰もがまずそんな不安を感じるのではないでしょうか。
ブランクがあること自体ネガティブに受け止められるのではないかと心配になりますよね。
復職できても仕事の勘は取り戻せるのか、家庭と両立できるのか、不安は尽きません。
ブランクのある薬剤師のスムーズな復職の仕方について、一緒に見ていきましょう。

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ブランクのある薬剤師は復職できる?

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復職先を探す際、ブランクがあることは不利になるのでしょうか?
いえ、実は薬剤師は、ブランクがあっても復職しやすい職業の1つなのです。

薬剤師は復職しやすい

薬剤師は他の職業に比べると、非常に復職しやすい職業です。
理由は国家資格を持っているから。
薬剤師資格は6年制の薬学部を卒業し、国家試験に合格しなければ取得できない難易度の高い資格であり、誰もが簡単に取得できる資格ではありません。

また、薬剤師資格は医師や看護師等と同じく、業務独占資格の1つでもあります。
薬の調剤業務等は薬剤師資格を持っていなければ携わることはできないため、調剤薬局や調剤業務を行うドラッグストアでは、ブランクありでも可とする薬剤師の求人が多く見受けられます。
薬剤師は、ブランクがあっても復職しやすい仕事なのです。

ブランクの理由を説明できるようにしておく

復職の際、ブランクの理由を問われることがあります。
ブランクの理由は人によってさまざまですが、気をつけるべき点は、ネガティブな表現をしないことです。
たとえば、仕事を辞めた理由が前職での待遇や人間関係への不満が理由だったとしても、それは伝えず、やむをえない家庭の事情といったように伝えるとよいでしょう。

一方、出産や育児、介護などの理由はそのまま伝えてもかまいません。
その際、たとえば子どもが小学校に入るまでは時短で働きたいが、そのあとは徐々に仕事のウェイトを増やすつもりであるというふうに、今後のキャリアプランを明確に伝えるとなお良いでしょう。
仕事に前向きに取り組もうとしていると受け止められ、好印象を得られる可能性があります。

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復職の注意ポイントその1・知識

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ここからは、復職にあたって注意すべきことを確認していきます。
復職前に準備しておくべきことの1つに、知識のアップデートがあります。

昔の知識を思い出す

まずベースになるのは大学時代から前職の間に身につけていた知識です。
しかし、ブランクの長さにもよりますが、しばらく仕事から離れているうちに忘れてしまっていることもあるでしょう。
薬剤の種類や用量用法、飲み合わせの注意点、禁忌薬、副作用等、もう一度おさらいして昔の知識を思い出すことから始めましょう。

最近の薬について勉強する

年間で100種類以上の新薬が出ているといわれるように、医学や薬学は進歩と変化が著しい世界です。
仕事から離れていた間に新しく出た薬や治療法については、しっかり情報収集し、知識を広げておくことが必要です。

法改正を把握する

調剤報酬は原則2年に1度改定されます。改定内容によっては、薬剤師の業務内容が大きく変わることもあり、注意が必要です。
薬機法も随時改正が加えられるため、復職する際には最新の法改正をしっかり把握しておくことが大切です。

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復職の注意ポイントその2・働き方

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復職するにあたって、何を優先し、どのような働き方をしようと考えているのか、自分の軸をしっかりと定めておくようにしましょう。

優先順位を決める

働くうえでの優先順位をまずは明確にしてみましょう。
キャリアアップや年収アップを目指して働きたいのか、それともプライベートの時間を確保しながら家庭優先で働きたいのか、それによって正社員として働くか、パートや派遣で働くかも、おのずと絞られてくるでしょう。

ほかにも残業の有無、勤務場所や通勤時間、休暇の取り方など、希望する条件をリストアップし、その中で譲れない点と譲歩できる点を洗い出しておきます。
このように希望条件に優先順位をつけておくと、復職先を決めるときに役立ちます。

仕事と生活のバランスを考える

家庭と仕事の両立は、想像していた以上に大変と感じることが多いものです。
せっかく復職したのに思わぬミスマッチが起こらぬように、働く時間や日数、休日出勤の有無等については事前にしっかりとシュミレーションし、条件をすり合わせておくことが大事です。

いきなりフルタイム勤務にせず、最初は時短で働き、徐々に慣らしていくという方法もあります。
自分の中での優先順位に基づいて、ライフスタイルに合った働き方を模索しましょう。

謙虚な気持ちで新しい職場に入る

ブランク以前にどれほどキャリアがあったとしても、復職先では新人です。
周囲のスタッフが自分より年下でも、自分のスキルや経験をひけらかしたりはせず、謙虚な気持ちで新しい職場のやり方に順応するよう心がけましょう。
スタッフ同士、良好な人間関係を築くことができれば、仕事もスムーズに進めていくことができるでしょう。

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復職の注意ポイントその3・再就職先の探し方

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知識をアップデートし、働き方の優先順位を決めたら、いよいよ具体的な職場探しが始まります。
自分に合った職場、ブランクがあることに配慮してくれるような職場はどうやって探し当てればいいのでしょうか。

転職エージェントを利用する

いざ職場探しといっても、自分1人で希望条件に合う職場を見つけ出すのは困難です。
効率的に再就職先を見つけたいなら、薬剤師専門の転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは非公開の求人を多く抱えており、その中にはブランク有りでもOKの求人もたくさんあります。

登録してこちらの希望を伝えれば、希望に合った求人をピックアップしてくれますし、職場の雰囲気や、ブランクに配慮してくれる職場かどうかといった情報も教えてもらえます。
履歴書の添削や面接対策の指導など、フォロー体制も充実しており、安心して任せることができます。

研修制度のある職場を選ぶ

職場によっては、ブランクのある人向けに研修制度を設けているところもあります。
研修会やeラーニングなどのサポート体制を整えている職場なら、働きながら自分の能力に合わせて知識をブラッシュアップすることができ、スムーズな仕事復帰ができるでしょう。

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ブランクから復職する薬剤師におすすめの職場

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薬剤師は復職しやすいとはいえ、ブランクがある以上、すぐに即戦力として働けるかどうか自信がないと感じる人もいるでしょう。
ブランクがあっても比較的働きやすい職場はどこか、業種別に見ていきましょう。

調剤薬局

調剤薬局は、ブランクがあっても比較的復職しやすい職場です。
ブランク有りでもOKという求人もよく出ており、実際にママ薬剤師を雇用している薬局は多いです。
日曜日は休みとしている薬局も多く、家庭との両立もしやすいといえるでしょう。

ただ、扱う処方箋の枚数や種類によって忙しさには差があります。
仕事に慣れるまではゆっくりとした職場で働きたいと考えるなら、処方箋の内容がシンプルで枚数も少ない職場を探すとよいでしょう。
また、家庭の事情で急な休みを取りたいときに、すぐ対応できるヘルプ要員がいるかどうかも、確認しておきたいところです。

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ドラッグストア

ドラッグストアは求人数が多く、中でも調剤未経験やブランクありの薬剤師の求人が多いことが特徴です。
大手チェーンのドラッグストアは事前研修制度を設けているところもあり、ブランクがあっても安心して仕事を始めることができそうです。

ただ、調剤以外に一般的な店舗運営にも携わらなければならず、レジ打ちや品出し、接客など、幅広い業務をこなす必要があります。
また、営業時間が長く、土日も営業しているため、シフト交替制の勤務であることがほとんどです。
希望通りの時間帯で勤務できるかどうかは、事前によく確認しておくほうがいいでしょう。

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病院は難しい?

病院への復職が可能かどうかは、病院の種類によります。
大学病院や急性期病院のように、高度医療を提供したり救命救急外来があったりする病院では、経験と実績を備えた即戦力となる人材を求めています。
前職でそれなりの実績を持っていなければ、復職は難しいでしょう。

ただ、慢性期病院や単科の病院などは、ブランクがあっても比較的採用されやすい傾向があります。
パート勤務なら定時退社が基本という職場もあり、雇用形態や病院の種類を選べば、働きやすい職場となる可能性も十分あります。

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ママ薬剤師が復職する際に気をつけたいこと

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出産、育児によるブランクがあり、今なお子育て中のママ薬剤師が復職するには、何に気をつければいいのでしょうか。

子育てに理解のある職場を選ぶ

子育てと仕事の両立で頭を悩ませるのが、急な病気への対応や子どもの送り迎えです。
時短勤務制度や看病休暇など、子育て支援体制を整えている職場を中心に探してみるといいでしょう。
実際に、その職場にママ薬剤師がいるかどうかもバロメーターの1つになります。

ママ薬剤師を積極的に雇用している職場なら、急な休みや早退等、子育て中に起こるイレギュラーな事態にも協力的である可能性が高いでしょう。
ママ薬剤師同士、お互いさまという気持ちで、あまりストレスを感じずに働くこともできそうです。

以前働いていたときと同じ職種を選ぶとスムーズ

ブランク明けは、以前と同じ職種の仕事に戻るほうがスムーズに復職できます。
調剤薬局に勤務していたなら調剤薬局に戻るほうが、仕事のコツや流れを思い出し、早く職場に馴染めます。これまでの経験も生かしやすいでしょう。
扱う処方箋の内容も、以前扱っていたものと同じ診療科を選べば、薬の知識も思い出しやすく、新しく学びなおす負担が減ります。

以前持っていたこだわりは捨てる

以前はバリバリと働けていたからといって、今も同じ働き方ができるとは限りません。
ライフスタイルも変わり、優先順位も以前とは変えざるを得なくなった現状を受け入れて、今できるベストなことに集中しましょう。

ブランク明けは特に、昔と今とのギャップに悩まされがちです。
昔はこうしていた、というこだわりやプライドはいったん横に置いて、今の生活に合った新しい働き方を見つけましょう。

いざというときのサポート体制を作っておく

子育てと仕事の両立には、家族の理解や協力も欠かせません。
子どもの急な病気のときには誰がどのように対応するか、職場で急な残業が入ったときの子どものお迎えはどうするか等、いざというときの対処の仕方や頼れる先を、あらかじめきちんと決めておきましょう。

これからのキャリアについても考えておく

子育てが一段落した後のキャリアプランについても、早めに考えておきましょう。
子どもが何歳になるまでは家庭優先、その後どのように仕事の分量を増やしていくか、パートから正社員に変わるタイミングや、キャリアを積むためどんな資格を取得しておくべきか等、薬剤師としてなりたい姿を明確にし、これからの見通しを立ててみましょう。

たとえば、認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取得すれば、薬剤師としての市場価値が上がり、今後の昇給や転職にも役立ちます。将来かかりつけ薬剤師として地域医療に貢献したり、管理薬剤師として薬局運営に携わったりする道にもつながりやすくなります。

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まとめ

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国家資格を持つ薬剤師は、復職も比較的しやすい職業です。
ただ、ブランク明けの復職では、学びなおしや新しい知識の習得にも時間を割かなければならず、家庭と両立できるかどうか不安を感じる人も多いでしょう。
優先順位を明確にし、復職先は忙しすぎない職場や研修制度が整っている職場を選ぶなどして、無理なくスムーズに仕事に慣れていけるように工夫しましょう。

子育て中のママ薬剤師なら、同じ境遇の薬剤師がいる職場を選ぶと、子育ての大変さへの理解も得られ、ストレスなく働くことも可能です。
せっかく取得した薬剤師の資格を生かして、自分のライフスタイルに合った働き方を見つけましょう。

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