【薬剤師向け】転職の内定後の流れや書類関係を解説。源泉徴収票や年金手帳など
薬剤師として働くなかで、いろいろな理由から転職活動を進め、ようやく内定を得ると、これでひと安心、という気持ちになりますよね。
しかし、内定はあくまでスタート地点です。
内定が出てから実際に新しい職場で働き始めるまでには、やるべきことが多くあります。思わぬトラブルや誤解を防ぐためにも、内定後の対応は慎重に進めましょう。
本記事では、薬剤師の転職における内定後の流れや注意点について、具体的に解説します。
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内定が出た後からが、退職へのステップ
薬剤師の世界では転職は珍しいことではありませんが、それでも働きながら転職活動を進めるのは大変なことです。
転職しようと決めること、転職先を決めること、履歴書の作成、面接、どれも大きな決断や行動であり、ストレスも大きかったでしょう。
緊張する面接を終えて、内定をもらえた瞬間、これで転職が成功した! と大きな喜びと安堵感に包まれていることと思います。
しかし、内定後にもやるべきことはたくさんあります。
内定後は、現在働いている職場を退職するステップに入りますので、いろいろと気を遣わなければなりませんし、違う種類のストレスを抱えることになります。
また、今の職場に対しても、転職先に対しても、準備しなければならない書類や手続きがいろいろあり、それを抜け漏れなく進めなければなりません。
内定を得た今こそ、気を引き締めて次のステップに進むことが大切です。
内定後の流れ
内定の連絡を受けてから新しい職場で働き始めるまでには、いくつかの重要なステップがあります。
一つひとつを丁寧に進めることで、安心して新しいスタートを切ることができます。
内定後にはどのようなことをしなければならないのか、確認していきましょう。
内定通知を受け取る
まず、採用担当者から電話やメールなどで内定の連絡があります。
その際、入職予定日や給与、待遇などの概要が伝えられることが多いでしょう。
この時点では、内定を承諾するかどうかの返事はせず、お礼にとどめておくことをおすすめします。
正式な内定通知書は、郵送またはメールで送られてきます。
内定通知書は、企業が採用を正式に決定したことを証明する重要な書類です。
内容をしっかりと確認し、不明な点があれば遠慮せずに問い合わせましょう。
内定を承諾するかを考えて返事をする
内定が出たといっても、そこで入社が決まるわけではありません。
内定を受諾してはじめて転職が決定となります。
内定通知書を受け取ってから、一般的には、数日から1週間程度の検討期間が与えられます。
もしほかの応募先の選考結果を待ちたい場合には、いつまでに返事ができるのか、めやすとなる期限を伝えておきましょう。
この期間中に、給与や勤務時間、福利厚生などの条件を改めて確認し、本当に自分に合った職場かどうかを慎重に検討します。
もし、他に選考中の企業がある場合は、選考状況を確認しながら判断することも大切です。
内定を承諾する場合は、企業が指定する方法で、期日までにその旨を伝えます。
辞退する場合も、失礼のないように丁寧な連絡を心がけましょう。
今の職場に退職の意向を伝える
内定を承諾したら、退職のステップに入ります。
まず、今の職場の上司に退職の意思を速やかに伝えましょう。
退職の意思は、まず口頭で伝え、受け入れられたら退職届を提出します。
退職届の提出時期は、就業規則に定められている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
法律では2週間前までに伝えればよいことになっていますが、一般的には、退職希望日の1か月〜2か月前までに提出することが望ましいとされています。
退職理由は、すべてを正直に伝える必要はありません。円満な退職のためにも、角が立たない表現を心がけましょう。
転職に必要な手続きをする
転職先から指示された書類を準備し、提出します。
また、今の職場での社会保険や雇用保険の資格喪失手続き、転職先での加入手続きなども必要になります。
これらの手続きは、それぞれの職場の人事担当者が案内してくれるので、指示に従ってスムーズに進めましょう。
退職日を迎える
職場の同僚にも退職のことを伝え、業務の引き継ぎをします。
今の職場での勤務最終日には、お世話になった同僚や上司に挨拶をし、感謝の気持ちを伝えましょう。
業務の引き継ぎが完了しているか、私物の整理は済んでいるかなど、最後まで責任を持って行動することが大切です。
【注意】
退職時には、源泉徴収票や離職票など、転職先で必要となる書類を受け取るのを忘れないようにしましょう。
新しい職場で働き始める
いよいよ新しい職場での勤務がスタートします。
初日は、自己紹介をして、オリエンテーションなどが行われることが多いでしょう。
不安もあるかもしれませんが、最初の印象が大切です。
積極的にコミュニケーションを取り、新しい環境に慣れるように努めましょう。
薬剤師としての知識や経験を活かしながら、新しい職場のルールや業務の流れを学び、一日も早く戦力となれるように努力することが大切です。
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内定時にもらう書類のチェックポイント
内定時には、転職先からいくつかの書類が渡されます。
これらの書類は、あなたの労働条件や入社後の手続きに関する重要な情報が記載されているので、細かいところまできちんと確認しましょう。
内定通知書
内定通知書には、採用決定の通知とともに、入社予定日、勤務地、職種、給与、試用期間の有無などが記載されています。
これらの情報に間違いがないか、自分の希望と合致しているかをしっかりと確認しましょう。
もし、面接で言われたことと違う点があったり、不明な点や疑問点があったりするときは、この段階で遠慮せずに企業に問い合わせることが重要です。
雇用契約書
雇用契約書は、あなたと企業との間で結ばれる労働条件に関する正式な契約書です。
給与の詳細(基本給、手当、昇給など)、勤務時間、休日・休暇、服務規律、退職に関する事項などが詳細に記載されています。
特に、給与の内訳や手当の種類、支給条件、試用期間の条件などは、後々のトラブルを防ぐためにもきちんと確認する必要があります。
疑問点や不明な点は、契約締結前に必ず確認し、納得したうえで署名するようにしましょう。
書類対応の注意点
内定時にもらう書類には、期限が設けられている場合があります。
期限内に対応できるよう、早めに内容を確認し、返信や署名が必要な書類は速やかに対応しましょう。
書類に捺印する際には、間違いがないか再度確認し、丁寧に押印することが大切です。
提出する書類はコピーを取り、自分のもとにも保管しておきましょう。
転職先に提出する書類の準備
内定を受諾すると、いよいよ本格的な転職先への入社ステップに入ります。
転職先からは、入社前に必要な書類の提出が求められます。提出漏れのないよう、リストを作るなどして対応しましょう。
転職先に提出する主な書類
一般的に、転職先に提出する主な書類としては、以下のものがあげられます。
- 薬剤師免許証の写し: 薬剤師であることを証明する重要な書類です。
- マイナンバーを確認可能な書類:マイナンバーを伝えるための書類です。マイナンバーカードのコピーや住民票などが必要です。
- 雇用保険被保険者証: 雇用保険の加入状況を確認するための書類です。現在勤めている会社から受け取り、転職先に提出します。
- 年金手帳(または基礎年金番号):年金加入状況を確認するための書類です。2022年4月以降に年金に加入した人は、年金手帳の代わりに基礎年金番号通知書を用意しましょう。
- 源泉徴収票(前職のもの):転職先の会社が年末調整をする際に必要となります。一般的に、退職後1か月以内に以前の勤め先から交付されます。
- 健康診断書:入社前に健康状態を確認するために求められる場合があります。
上記以外にも、企業によっては追加の書類提出を求められることがあるので、人事担当者の指示に従って準備を進めましょう。
書類提出時の注意点
提出する書類は、記載内容に誤りがないか、不足しているものはないかをきちんと確認しましょう。
手書きで記入する場合は、丁寧に楷書で書くことが基本です。
コピーが必要な書類は、鮮明なものを提出するように心がけましょう。
提出期限を守ることはもちろん、郵送する場合は、紛失を防ぐために簡易書留やレターパックなど、追跡可能な方法を利用すると安心です。
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現職を退職する際の注意点
できれば、今の職場を円満に退職したいものです。
退職する際には、次のような点に注意しましょう。
退職届の提出時期
退職届の提出時期は、就業規則に定められている場合が多いので、事前に確認しましょう。
一般的には、退職希望日の1か月〜2か月前までに提出するのが望ましいとされています。
退職届が遅くなると、後任者の選定や業務の引き継ぎに支障をきたし、職場に迷惑をかける可能性があります。
早めに上司に相談し、適切な時期に退職届を提出するようにしましょう。
引き継ぎはスムーズに
退職日までの期間は、担当業務の引き継ぎをきちんと行うことが非常に大切です。
後任者がスムーズに業務を引き継いでいけるよう、手順書やマニュアルを作成したり、一緒に業務をしながら要点を丁寧に伝えていきましょう。
引き継ぎが中途半端で困るのは、職場の同僚や患者さんだけではありません。
転職後も前職の人から「あれはどうなっているの?」と問い合わせを受けることになり、自分自身にも負担となります。
最後まで責任感を持って業務に取り組む姿勢が大切です。
転職前の不安とその対処法
転職が決まって、新しい職場への期待とともに、不安を感じることは自然なことです。
特に、初めての転職や異なる職種への挑戦の場合は、さまざまな不安が頭をよぎるでしょう。
ここでは、転職時に感じてしまう不安と、その対処法についてみていきます。
新しい職場になじめるかどうか
新しい職場の人間関係や雰囲気になじめるかどうかは、多くの人が抱える不安です。
最初から完璧を目指すのではなく、まずは職場のルールや雰囲気に慣れることを意識しましょう。
積極的にあいさつするだけでも、印象は大きく変わります。
入社後は、自分から積極的にかかわっていく姿勢を見せ、相手の話をきちんと聞く、わからないことはすぐに確認するなど、基本的なコミュニケーションを大切にすることが、新しい環境になじむための第一歩です。
悩んだときは周囲に相談を
もし、転職前に何か不安なことや疑問に思うことがあれば、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談してみましょう。
家族や友人、転職コンサルタントなどに話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。
また、わからないことがあるときは、転職先の採用担当者に直接質問してもよいでしょう。入社前に不安を解消しておくことで、安心して新しいスタートを切ることができます。
【Q&A】薬剤師の転職 内定後によくある疑問
転職が決まった薬剤師が転職の内定後に抱きやすい疑問とその回答を紹介します。
Q.複数の内定が出たらどうする?
A.転職活動をする際に、複数の求人に応募するのは普通のことです。
先に決まったところに入社しなければならないということはありません。
すべての応募先から面接した結果が出るまで内定受諾の返事を待ってもらい、落ち着いて転職先を決めましょう。
複数の企業から内定を得た場合は、それぞれの企業の条件(給与、勤務時間、福利厚生、通勤距離、職場の雰囲気など)を慎重に比較検討し、自分の希望に最も合致する企業を選びましょう。
内定を承諾する企業を決めたら、他の企業には速やかに辞退の連絡を入れることが大切です。辞退の連絡は、失礼のないように丁寧に行いましょう。
Q.現職で引き留めにあったらどうする?
A.退職を申し出たときに、現職の上司から引き留められることは決して珍しいことではありません。
退職を伝えると、処遇の改善や給与アップを言われるかもしれません。
そのような場合、応募先に内定受諾書を出していない段階であれば、必ず転職しなければならないということはありません。
引き留めの理由や条件を聞き、もし心が揺れるようであれば、改めて転職するかどうかやキャリアプランを考え直してみるのもよいでしょう。
ただ、退職を言い出さなければ処遇の改善がないという企業の姿勢や、自分が一度退職を申し出たという事実は変わりません。
最終的には、現職の状況を客観的に見つめたうえで自分の意思を尊重し、後悔のない選択をすることが重要です。
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まとめ
薬剤師の転職は、内定を得て終わりではありません。
内定後の手続きや現職との関係、そして新しい職場でのスタートまで、気を抜かずに一つひとつのステップを丁寧に進めることが大切です。
この記事を参考にしていただき、新しい職場で充実したキャリアをスタートしてください。
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