薬剤師のための転職・求人コラム

更新日: 2026年3月20日 薬剤師コラム編集部

【薬剤師向け】転職の内定辞退マナーを解説。活用できる例文つき

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転職活動では、1社だけ受けるということはあまりありません。
みなさん、複数の会社を並行して受け、いくつか採用のお返事をいただいた中から選ぶという方がほとんどでしょう。

ただ、厳選して選んだ後になって、思っていたのと違うことが分かったり、A社にお返事したのにB社が良くなってしまった…と、内定辞退を選択することもあるかもしれません。

ここでは、薬剤師の転職における、内定辞退について解説します。

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内定は辞退できる?

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転職活動をしていると、順調に進めば進むほど出てくるのが内定辞退の悩みです。
自分の実力や熱意をアピールして、無事内定をもらったのに、それを辞退するのはきまりが悪い、誠意がないと感じる人もいるのではないでしょうか。
内定をもらったあとに辞退することはマナーにかなったことなのでしょうか。

実は内定辞退には2種類ある

「内定辞退」と一口に言っても、実際には以下の2種類に分けられます。
採用面接後、採用が決まると、応募先から内定通知書が送られてきます。
その内定を受諾して入社する場合は、こちらから内定承諾書を送ることで採用が成立するのです。

そのため、内定承諾書を送ったかどうかが大きな分かれ目となります。

  • 内定承諾前の辞退:書面で正式な承諾をしていない段階での辞退
  • 内定承諾後の辞退:書面(内定承諾書)で入社を受諾したあとに辞退するケース

前者は比較的スムーズに辞退できますが、後者はトラブルの原因になることがあるため、注意が必要です。

採用活動の流れを知っておくことが大切

採用活動にはステップがあり、企業側は一定のルールに従って活動を進めています。
また、応募する側にもそれぞれの段階で気をつけておかなければならないことが存在します。

法的に責任が問われるような事態になることはほぼありませんが、デリケートな面もある転職活動は、できるだけ大きな摩擦なくスムーズに進めたいものです。
そのためにも、採用活動の流れと、それぞれの段階で気をつけるべきポイントをあらかじめ知っておくことが大切です。

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転職活動の流れを確認しておこう

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ここでは、転職活動の一般的な流れをみてみましょう。
全体のプロセスを理解することで、内定辞退がどの段階で発生しうるのか、その影響はどの程度なのか、押さえておかなければならないポイントは何かが見えてきます。

転職活動の流れ

薬剤師の転職活動は、一般的に以下の流れで進みます。

1.情報収集・求人検索

自分の希望条件(勤務地、給与、業務内容など)を明確にし、求人サイトや転職エージェントなどを活用して情報を集めます。

2.履歴書の作成・応募

希望する企業の求人に応募し、履歴書や職務経歴書を作成して提出します。

3.書類選考

提出した書類が企業によって審査されます。

4.面接

書類選考を通過すると、面接が行われます。

5.内定通知

面接を経て、企業から内定の連絡がメールまたは電話で入ります。採用が決まると、内定の通知が届きます。

6.内定の承諾

内定通知の内容を確認し、承諾するかどうかを検討します。

7.現職の退職

現職への退職交渉や引き継ぎを行います。並行して、必要書類の準備など、入社に向けた準備を進めます。

8.入社

新しい職場で勤務を開始します。

ポイントは内定承諾書

内定が出るのは面接の終了後です。
一般的には、電話やメールで内定の連絡があり、その後内定通知書が送られてきます。

ただ、「内定通知を受け取った=必ず入社しなければならない」というわけではありません。
内定の連絡があった時点や、内定通知書が送られてきた時点では、まだ労働契約は成立していません。

内定を受けるという意思は、内定承諾書に署名・捺印をして返送することで示すことになります。

この内定承諾書の返信前か後かが、内定辞退の意味合いに大きく関わってきます。

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内定後に辞退することは可能?

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内定をもらったけれど、理由があって内定を辞退したいという状況は、薬剤師の転職活動においてもよくあることです。
内定後に辞退することは可能なのでしょうか。

内定後に辞退することはできる

労働契約は、原則として労働者と使用者の合意によって成立します。
内定通知は、あくまで「採用しますよ」という企業側からの意思表示であり、労働者が承諾しない限り、正式な労働契約は成立しません。
そのため、内定通知を受け取った段階であれば、自由に辞退することが可能です。

ただし、企業側も採用活動にコストと時間をかけています。
無責任な辞退は、企業に迷惑をかけるだけでなく、自身の印象を悪くする可能性もあるため、誠意を持った対応が求められます。

内定辞退の理由

では、せっかく労力をかけて勝ち取った内定をなぜ辞退しようと考えるようになるのでしょうか。
内定を辞退する理由はさまざまですが、代表的なものとしては以下のようなケースがあげられます。

第一希望の転職先が他にある

転職活動では、複数の企業に同時並行で応募することは一般的です。
そのため、第一希望の企業から内定をもらえたため、他の企業の内定を辞退するというケースは多くみられます。

あるいは、複数の内定のなかから、より条件のよい職場や、自身のキャリアプランに合致する職場を選んだ結果、辞退に至ることもあります。

条件が合わない

内定通知で提示された給与や勤務時間、福利厚生などの条件が、当初聞いていた話と変わっていたり、自分の希望と違ったりする場合も、内定辞退の理由となります。

特に、口頭での説明と書面での記載内容に相違がある場合は、注意が必要です。
きちんと確認したうえで、書面の内容が希望に合わないようであれば、その職場を選ぶ理由がなくなってしまいます。

面接をしてみて「違う」と感じた

実際に面接で企業を訪問し、職場の雰囲気や面接官の人柄、社員の様子などを肌で感じた結果、「自分が思っていたイメージと違う」「ここではない」と感じて辞退に至るケースもあります。

求人情報だけではわからない部分が、面接を通じて明らかになることはよくあることです。
そして、違和感を感じたまま入社しても、その違和感が解消されることは少なく、せっかく転職したのにストレスを感じながら仕事をすることになってしまいます。

実際に職場を見て感じた感覚は大切にしてください。
そういう面でも、企業を直接訪れたり、面接をして話をしたりすることは、転職活動において大切なことといえます。

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【注意】内定承諾後に辞退するのは原則としてNG

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先ほど「内定後に辞退することはできる」と述べましたが、これは内定承諾前の話です。
内定承諾書に署名・捺印をして返送した後での辞退は、原則としてNGとされています。
内定承諾によって企業と応募者との間で労働契約が成立したとみなされるからです。

もちろん、病気や家庭の事情などのやむを得ない事情で、内定承諾後に辞退せざるを得ない状況になることもあるでしょう。
法律上では内定承諾後に内定辞退したとしても、何か責任を問われたり、損害賠償を求められたりということはありません。

しかし、その場合でも、企業側に多大な迷惑をかけることになります。企業はその人の入社を前提に、他の応募者を断ったり、入社準備を進めたりしているのです。

もし、内定承諾後に辞退せざるを得ない状況になった場合は、最大限の誠意を持って、速やかに企業に連絡し、事情を説明する必要があります。

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内定辞退するときのマナー

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内定の連絡を受けた際に、内定の受諾をせずに辞退するときには、企業への配慮と敬意を示すことが大切です。
採用活動に時間とコストをかけてくれた企業に対し、誠実な姿勢で対応することで、不要なトラブルを避けましょう。

企業側も、採用活動をするなかで、内定辞退をされることには慣れています。
こちらがきちんと対応すれば、内定辞退は転職活動につきもののことはあるので、自身の評価を損なうこともありません。

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内定辞退の連絡は早めにする

内定辞退を決めたら、できるだけ早く企業に連絡しましょう。
企業は内定者の返事を待って、次の採用活動の計画を立てています。
連絡が遅れるほど企業に迷惑をかけることになります。

他の選考状況を待っている場合でも、企業が設定している返答期限には必ず返事をするか、それに間に合わない場合は、状況を伝えて期限について相談するようにしましょう。

内定辞退を伝えるルートに気をつける

内定辞退の連絡は、原則として直接企業の人事担当者または採用担当者に行います。
もし転職エージェントを利用している場合は、まずは転職エージェントの担当者に連絡し、その後の対応について指示を仰ぎましょう。

エージェントが企業への連絡を代行してくれる場合もありますが、最終的には自分が責任を持って行動するという意識が重要です。

内定辞退の連絡は原則として電話で行う

内定辞退の連絡は、原則としてメールではなく電話で行いましょう。
電話であれば、こちらの事情や辞退の理由を丁寧に説明することができます。
自分の言葉で伝えることで、誠意が伝わりやすくなります。

内定を辞退するという結果は変わらないので、長々と説明して相手の時間を奪うことは避けなければなりませんが、事実だけを伝えて終わればいいということでもありません。
応募を検討してもらったこと、面接の手間をとってもらったこと、内定をもらったことなどに感謝を伝えつつ、辞退の意向を伝えましょう。

内定辞退の連絡は迷惑のかからない時間帯に

企業に電話をする際は、相手の業務の邪魔にならない時間帯を選ぶ配慮も大切です。
一般的には、午前中の始業直後や午後の終業間際、昼休みは避け、午前10時〜12時ごろ、または午後2時〜4時ごろが比較的つながりやすい時間帯とされています。

内定辞退の理由を準備しておく

内定辞退の連絡をする際は、理由をきかれる可能性があるため、事前にきちんと準備しておきましょう。
支障のない内容ならば、そのまま簡潔に伝えてかまいません。

もしそのまま伝えるのは難しいと思われる場合は、相手に納得してもらえるような理由を考えて伝えるようにしましょう。

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内定辞退するときに使える例文

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実際に内定辞退の連絡をする際に使える例文を、電話とメールの場合に分けて紹介します。
自分の状況に合わせて、適宜アレンジしながら活用してください。

電話の場合

【企業の担当者に電話が繋がり、名前を名乗った後】

「お忙しいところ恐縮ですが、〇〇様(担当者名)はいらっしゃいますでしょうか? 〇月〇日に内定のご連絡をいただきました〇〇(あなたの名前)と申します。」

【担当者に電話を代わった後】

「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。とても光栄に感じました。慎重に検討させていただいた結果、誠に申し訳ございませんが、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

貴社には大変魅力を感じておりましたが、自身のキャリアプランを熟考した結果、別の企業にご縁を感じ、そちらで力を尽くしたいという結論に至りました。

選考にお時間を割いていただきましたこと、心より感謝申し上げます。大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。」

【担当者から質問があった場合、業務内容や通勤時間などの準備しておいた理由を簡潔に伝える】

「このたびは、貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。」

メールの場合

大変お世話になっております。
〇月〇日に内定のご連絡をいただきました〇〇(氏名)と申します。

この度は、貴社より内定のご通知をいただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ではございますが、慎重に考えました結果、他社様からいただいた内定をお受けすることにしましたので、貴社からの内定は辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

貴社には、選考にお時間を割いていただきましたこと、 また、大変貴重な機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
ご期待に沿えず、大変申し訳ございませんが、 何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

末筆ではございますが、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

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【Q&A】内定辞退に関するQ&A

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内定辞退に関して、よくある疑問にQ&A形式でお答えします。

Q.複数の応募をしている場合、どのくらい待ってもらえる?

A.企業によって異なりますが、一般的には内定通知から1週間程度の返答期間を設けていることが多いです。

複数の企業の選考が進んでいて、すべての結果がわかるのが返答期限を過ぎてしまう場合は、正直にその旨を伝え、返答期限の延長を相談するようにしましょう。
その場合にどのくらい待ってもらえるかは、その企業の事情によります。

内定が出る間隔があまり長くならないよう、応募や面接のスケジュールの段階から配慮できれば望ましいといえます。

Q.入社するよう説得されたらどうする?

A.内定辞退を伝えた際に、企業から引き留められたり、入社するように説得されたりすることもあります。給与条件の上乗せや、希望部署への配属などを言われるケースも考えられます。

もし、その条件が自身の希望と合致し、辞退理由が解消されるのであれば、改めて検討する価値はあるでしょう。
しかし、一度辞退を決意した理由が根本的に解決されない限りは、安易に承諾しないほうが賢明です。

感情的にならず、あくまで冷静に、自身のキャリアプランや長期的な視点から判断することが大切です。最終的には、自分の意思を優先し、後悔のない選択をしましょう。

Q.内定辞退をしたらそのあと悪影響がある?

A.内定辞退をしたことが、直接的にその後のキャリアに大きな悪影響を及ぼすことは基本的にはありません。

しかし、辞退のしかたによっては、その企業との関係性が悪くなる可能性はあります。
特に、地域の薬剤師という狭い業界内で転職を繰り返す場合、思わぬところで悪評が伝わることもないとは言い切れません。

そのため、内定辞退の際は、誠実で丁寧な対応を心がけることが非常に重要です。
社会人としての常識を持って、マナーを守って辞退を伝えることで、不必要なトラブルを避けることができます。

また、転職エージェントを利用した場合、転職エージェントに不義理をするようなかたちで内定辞退をすると、その後そのエージェントを利用しづらくなります。
転職エージェントにとっては内定辞退は珍しいことではないので、事情を説明してアドバイスを受けながら活動していくようにしましょう。

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まとめ

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薬剤師の転職活動において、内定辞退は決して珍しいことではありません。
しかし、実際に内定自体をする際は、マナーにのっとって誠実に行うことが大切です。

内定承諾後に辞退することは避けるべきなので、面接を受けてから内定通知を受け取るまでの間に、もし内定が出たら自分はどうするのかをきちんと考えておきましょう。

もし、内定辞退に関して不安な点や迷うことがあれば、一人で抱え込まず、転職エージェントや信頼できる人に相談するようにしましょう。

この記事で解説した、内定後の流れ、内定辞退のマナー、そして具体的な辞退のしかたを参考に、納得のできる転職活動を進めていってくださいね。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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