認定薬剤師は「意味ない」は本当?取得のメリットと年収・キャリアへの影響
薬剤師がキャリアアップを考える際、選択肢の一つとなるのが認定薬剤師になることです。資格の取得を目指し日々自己研鑽に励む人がいる一方で、「取得しても意味がない」という声を聞いたことがあるかもしれません。
本記事では、認定薬剤師が「意味ない」といわれる理由や、取得するメリット、年収・キャリアへの影響を解説します。認定資格の取得や更新を迷う方はぜひ参考にしてみてください。
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
認定薬剤師とは
認定薬剤師とは、最新の薬学的な知識を継続的に学び、その研修成果や実務能力が第三者機関によって客観的に評価・認定された薬剤師のことです。
現在、日本薬剤師研修センターをはじめとする複数の認定団体が認定薬剤師制度を運営しています。いずれの資格も生涯研修や自己研鑽を通じて、薬剤師としての資質を維持・向上させていることの証明となります。
認定薬剤師には、大きくわけて以下の2種類があります。
- 幅広い分野に対応できるジェネラリストとしての認定薬剤師(例:研修認定薬剤師)
- 特定領域に特化した認定薬剤師(例:がん薬物療法認定薬剤師)
薬剤師認定制度認証機構(CPC)では、まずジェネラリストとしての基礎を身につけた上で、段階的に専門性を高めていく形が、薬剤師の生涯学習の基本的なあり方とされています。
参照:認定薬剤師とは /公益社団法人 薬剤師認定制度認証機構
(https://www.cpc-j.org/contents/journey.html)
専門薬剤師制度との違い
認定薬剤師と並び、よく知られている資格が専門薬剤師です。
専門薬剤師は、特定の分野において高度な薬学的知識と実務能力を有し、臨床現場での指導的役割や研究活動を担うことが求められます。
一般に「専門薬剤師は認定薬剤師の上位資格」と捉えられがちですが、必ずしもそうではありません。分野によっては、認定薬剤師・専門薬剤師どちらかのみが存在する場合もあります。
ただし、認定薬剤師を取得した後に専門薬剤師へステップアップする体系が整っているものもあります。
たとえば、がん領域では「がん認定薬剤師」を取得した後に「がん専門薬剤師」を目指すのが一般的です。同一分野内では専門薬剤師のほうが取得難易度が高い傾向にあるといえるでしょう。
認定薬剤師の現在の取得状況は?
認定薬剤師には多くの種類があるため、資格ごとに取得者数にはばらつきがあります。その中でも、圧倒的に取得者数が多いのが研修認定薬剤師です。
2025年12月22日現在、PRCS(薬剤師研修・認定電子システム)の登録名簿に記載されている薬剤師数は52,319人です。名簿に記載されていない人も合わせると、実際の人数はさらに多いでしょう。
薬局および医療機関で働く薬剤師数は260,727人(令和6年)であり、5人に1人以上が研修認定薬剤師を取得している計算になります。
参照:研修認定薬剤師の認定者名簿 /日本薬剤師研修センター
(https://www.jpec.or.jp/nintei/kenshunintei/certified_list.html)
参照:令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 /厚生労働省
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
なぜ「認定薬剤師は意味ない」といわれるのか
研修認定薬剤師をはじめ、多くの薬剤師が認定資格を取得している一方で、「認定薬剤師は意味がない」といわれてしまうことがあります。
その背景には、業務内容やキャリア形成において明確なメリットを実感しにくい環境があると考えられます。
ここでは、認定薬剤師が「意味ない」と感じられる理由をみていきましょう。
取得しても業務が変わらないことがある
認定薬剤師を取得しても、資格を十分に活かせる環境でなければ、業務内容や役割がほとんど変わらないことがあります。
資格に関連する業務は一部に限られ、日常業務の多くが従来通りであれば、「資格を取った実感がない」となりやすいでしょう。
勤務先によっては資格が十分に評価されないことがある
認定薬剤師の評価は勤務先によってさまざまです。資格を保有していても、職場によっては資格手当が設けられていなかったり、キャリアアップに結びつかなかったりすることがあります。
また、取得した認定資格の分野と実際の業務内容が一致していないと、専門性を十分に発揮しきれず、プラスαの評価を受けにくいこともあるでしょう。
費用や苦労に対してリターンが見合わないと感じることがある
認定薬剤師資格の取得や維持には一定のコストがかかります。多くの資格では研修受講費や認定申請料・更新料が必要となり、職場によっては自己負担になる場合もあります。また、研修やeラーニングは勤務時間外での受講が中心となるため、時間的な負担も無視できません。
こうした負担に対して、年収や役職、業務内容に大きな変化がない場合、 「これだけ手間をかけたのに見返りが少ない」と不満につながることがあります。
資格がなくても働ける職場が多くある
現状、認定薬剤師資格がなくても働ける職場がほとんどです。特に調剤薬局やドラッグストアでは、資格があっても日常業務は他の薬剤師とほぼ同じというケースも珍しくありません。
そのため、「資格がなくても困らない」「周囲も取得していない」という環境では、認定薬剤師の価値が実感されにくく、「とる意味がない」 と思われがちです。
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
認定薬剤師を取得する4つのメリット
「認定薬剤師は意味ない」といわれることがある一方で、取得することで確かなメリットを得ている薬剤師がいるのも事実です。
ここでは、認定薬剤師を取得することで期待できる4つのメリットを紹介します。
収入アップが期待できる
認定薬剤師の資格は、勤務先によっては収入アップにつながる可能性があります。
職場によっては、認定薬剤師資格に対する資格手当の支給や、昇給や人事評価における加点といった形で評価されることがあります。
m3.comの薬剤師コラム内で実施されたアンケートによると、資格手当の平均額は約1万8000円でした。また、5万円以上の手当を受け取っている薬剤師が24%、なかには10万円以上の資格手当が支給されているケースもあるようです。
専門性の高い資格であれば、年収ベースで100万円程度の差がつく可能性を考えると、環境次第では資格取得が大きなメリットにつながるといえるでしょう。
転職時の評価が高まり、選択肢が広がる
認定薬剤師の資格は、転職市場において十分にアピールできる要素の一つです。
自己研鑽を続けていることを客観的に示せるため、他の応募者との差をつけやすくなります。
また、病院薬剤師や在宅医療、専門領域に関わるポジションでは、 「認定薬剤師を歓迎要件」とする求人も多く、応募できる選択肢が広がります。
すべての職場が資格を重視するわけではありませんが、資格を正当に評価する転職先を選べば、認定薬剤師は転職を有利に進める武器になるといえるでしょう。
キャリアアップにつながる可能性がある
認定薬剤師の資格は、その後のキャリア形成の土台になっていきます。
資格を取得するためには、定期的な研修への参加や実務を踏まえた学習の継続が求められるため、薬剤師としてスキルアップすることができます。
その結果、以下のようなキャリアへとつなげていくことが可能です。
- 管理薬剤師やかかりつけ薬剤師になる
- 専門分野において教育・指導に携わる
- 専門薬剤師の資格を取得し、専門性をさらに高める
- DI業務、学術、本部職などへキャリアを展開させる
認定薬剤師の取得は、日々の業務の質を高めるだけでなく、将来の選択肢を広げるきっかけにもなるといえるでしょう。
患者・他職種からの信頼を得やすくなる
認定薬剤師の資格は、専門性を客観的に示すものです。資格を持っていることで、医師・看護師への提案が受け入れられやすくなったり、患者への説明に説得力が増したりします。
認定薬剤師として培った知識と経験は、「大勢いる薬剤師の一人」から 「この分野ならこの薬剤師に相談したい」と信頼される理由になっていくはずです。
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
認定薬剤師の資格が必要となる場面
認定薬剤師は「なくても働ける」資格である一方で、特定の役割やポジションを目指す場合には、実質的に必須となる場面が存在します。
ここから具体的な3つのケースを紹介します。
研修認定薬剤師は「かかりつけ薬剤師」の要件の一つ
まず一つ目は、かかりつけ薬剤師を目指す場合です。
保険薬局でかかりつけ薬剤師として認定されるためには、以下の要件を満たす必要があります。
- 保険薬剤師として3年以上の保険薬局勤務経験がある
- 当該保険薬局に週32時間以上勤務している
- 施設基準の届出時点において、当該保険薬局に継続して1年以上在籍している
- 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得している
- 医療に係る地域活動の取り組みに参画している
参照:保医発0305第6号 特掲診療科の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱について /厚生労働省
さらに、管理薬剤師になる要件にも認定薬剤師であることが含まれています。
- 薬局における実務経験が5年以上であること
- 認定薬剤師であること(公益社団法人薬剤師認定制度認証機構などが認証する資格)
- 1つの施設に常勤し、一定時間以上勤務していること(目安として1日8時間、週40時間程度)
- 原則として兼業・副業は行わないこと
参照:薬局開設者及び医薬品の販売業者の法令遵守に関するガイドライン /厚生労働省
参照:令和元年の医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の一部改正について /厚生労働省
参照:薬局における法令遵守体制の整備の手続き/日本薬剤師会
(https://www.nichiyaku.or.jp/files/co/pharmacy-info/jpa_governance.pdf)
管理薬剤師については、認定薬剤師の資格が法律で定められた絶対条件というわけではありません。ただし、厚生労働省や日本薬剤師会から「管理薬剤師として求められる能力・経験」の目安の一つとして示されており、原則必要と考えた方がよいでしょう。
専門的な医療チームの一員になるとき
薬剤師が専門的な医療チームに参画する場合も、特定分野の認定薬剤師や専門薬剤師の資格の取得が求められるケースがあります。法的な強制力はありませんが、参加したいチームが明確であれば、関連する認定資格の取得を目指すのが望ましいでしょう。
担当分野における薬物療法の専門家として、医師や他職種からの信頼を得るうえでも、認定資格は重要になってきます。
実務実習の指導薬剤師になるとき
薬学生の実務実習を担当する場合、「認定実務実習指導薬剤師」の資格を求められる可能性があります。
実習を受け入れる施設では、原則として以下の条件を満たさなければいけません。
- 学生を指導する薬剤師が認定資格を有している
- 実習計画の作成・評価・フィードバックを担える体制が整っている
施設の全員が認定実務実習指導薬剤師の資格を取得する義務はありません。やだし、学生実習の主担当者として教育に携わりたいのであれば、資格取得が必要となってくるでしょう。
参照:病院・薬局実習に対する基本的な考え方(施設要件等) /文部科学省
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
認定薬剤師の資格一覧
認定薬剤師の資格取得を検討する場合、まずはどのような種類があるかを知ることが大切です。
主な認定薬剤師の資格と関連する専門薬剤師を以下にまとめました。
| 分野 | 認定資格名 | 専門資格名 |
| 基本・共通 | 研修認定薬剤師 日病薬病院薬学認定薬剤師 |
医療薬学専門薬剤師 薬物療法専門薬剤師 |
| 漢方・生薬 | 漢方薬・生薬認定薬剤師 | |
| 小児 | 小児薬物療法認定薬剤師 | |
| 腎疾患 | 腎臓病薬物療法認定薬剤師 | 腎臓病薬物療法専門薬剤師 |
| 内分泌・代謝 | 糖尿病薬物療法認定薬剤師 | |
| がん | がん薬物療法認定薬剤師 外来がん治療認定薬剤師 緩和薬物療法認定薬剤師 |
がん専門薬剤師 外来がん治療専門薬剤師 がん指導薬剤師 |
| 在宅医療 | 在宅療養支援認定薬剤師 | 地域薬学ケア専門薬剤師 |
| プライマリ・ケア | プライマリ・ケア認定薬剤師 | |
| 感染症 | 感染制御認定薬剤師 HIV感染症薬物療法認定薬剤師 抗菌化学療法認定薬剤師 |
感染制御専門薬剤師 HIV感染症専門薬剤師 |
| 精神科 | 精神科薬物療法認定薬剤師 | 精神科専門薬剤師 |
| 産婦人科 | 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 | 妊婦・授乳婦専門薬剤師 認定女性ヘルスケア専門薬剤師 |
| 実務・教育 | 認定実務実習指導薬剤師 日病薬認定指導薬剤師 |
|
| 高齢者 | 老年薬学認定薬剤師 認知症研修認定薬剤師 |
|
| 救急・災害 | 救急認定薬剤師 災害医療認定薬剤師 |
|
| その他 | 公認スポーツファーマシスト | 医薬品情報専門薬剤師 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 |
参照:国民のニーズに応える薬剤師の専門性のあり方に関する調査研究 資料1-1 主な領域別認定・専門薬剤師 /厚生労働科学研究成果データベース
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
【業種別】おすすめの認定薬剤師資格
様々な種類の資格の中から、薬局薬剤師と病院薬剤師それぞれにおすすめの認定資格を紹介していきます。
「意味ない」と感じるかどうかは、自分のキャリアや職場に合った資格を選べているかが関係します。ぜひ自分のキャリアアップに活かせそうな資格をチェックしてみてください。
薬局薬剤師におすすめの認定資格
薬局薬剤師がどの認定資格を目指すべきか迷った場合、まずは研修認定薬剤師を取得するのがおすすめです。
- 学会所属や症例発表が不要で、研修単位のみで取得可能
- 費用負担が抑えられる
- 更新しやすい(3年ごとの更新)
このような特徴があり、取得のハードルは低めといえるでしょう。若手の薬剤師がジェネラリストとしての能力を伸ばすためにも目指したい資格です。
さらに、先ほどもお伝えしたとおり、研修認定薬剤師はかかりつけ薬剤師や管理薬剤師の要件の一つでもあるため、薬局でキャリアアップを目指す場合には必須ともいえます。
参照:研修認定薬剤師制度(制度の概要)/日本薬剤師研修センター
(https://jpec.or.jp/nintei/kenshunintei/)
特定の分野に強くなりたい薬局薬剤師には、次のような認定資格がおすすめです。
| 資格の種類 | 特徴 |
| プライマリ・ケア認定薬剤師 | 地域医療・プライマリ領域における幅広い知識と実践力を有することを認定する資格 |
| 在宅療養支援認定薬剤師 | 在宅医療における薬物療法管理や服薬支援の専門性を認定する資格 |
| 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 | 妊娠期・授乳期における薬物療法の安全性評価と服薬指導に関する専門知識を有することを示す資格 |
| 小児薬物療法認定薬剤師 | 小児特有の薬物動態や用量設計、服薬支援に関する専門性を認定する資格 |
| 漢方・生薬認定薬剤師 | 漢方薬・生薬の基礎理論から臨床応用までの知識を有することを認定する資格 |
病院薬剤師におすすめの認定資格
病院では、がんや感染症、緩和ケアなど、さまざまな医療チームが編成されており、薬剤師にも専門性を発揮した関与が期待されます。そのため、診療分野に直結した認定資格を取得し、専門性を高めていくのが一般的です。
おすすめの資格は以下のとおりです。
| 資格の種類 | 特徴 |
| がん薬物療法認定薬剤師 | 抗がん剤治療や副作用マネジメントに関する専門知識を有し、チームの一員として薬物療法を支援する資格 |
| 感染制御認定薬剤師 | 院内感染対策や抗菌薬の適正使用に関する知識・実践力を証明する資格 |
| 緩和薬物療法認定薬剤師 | 疼痛や症状緩和を目的とした薬物療法に精通し、患者のQOL向上を支える資格 |
| 救急認定薬剤師 | 救急外来やICUなどの急性期医療に関わる薬物療法を専門とする資格 |
| 日病薬病院薬学認定薬剤師 | 特定分野に偏らず、病院薬剤師として必要な基礎的・総合的能力を証明する資格 |
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
「意味のある認定薬剤師」になるために意識したいこと
認定薬剤師の資格は、取得すること自体がゴールではありません。「意味のある資格」と感じられるようになるために、意識しておくべきことを紹介します。
自分のキャリアビジョンに合った資格を選ぶ
認定薬剤師を目指す際に最も重要なのは、 「何のために取得するのか」を明確にすることです。まずは、自分が思い描くキャリアビジョンを整理してみましょう。
- 専門性を高め、病院でチーム医療に深く関わりたい
- 在宅医療に携わり、患者の生活を支えたい
- 地域で幅広く健康相談を受けられる薬剤師になりたい
目標とする薬剤師像に近づける資格を選ぶことで、取得後も知識や経験を活かしやすくなります。
専門薬剤師の取得も視野に入れる
同じ分野に専門薬剤師資格がある場合は、認定薬剤師となった後のさらなる取得を目指してみてもよいでしょう。
専門分野のスペシャリストとしてキャリアの方向性が明確になり、モチベーションも高まります。また、その希少性から医療現場での需要も高く、年収アップや転職時に有利に働くなど、資格取得の意義をより実感しやすくなるはずです。
チーム医療の中で価値を発揮できる存在を目指す
認定薬剤師として評価されるのは、資格の有無ではなく、「資格をどのように実務に活かしているか」です。チーム医療の中で、薬物療法の専門家としてどのように貢献できるかを常に意識しましょう。
担当分野の薬物療法については「チームの中で最も詳しい存在」であるという自覚を持ち、積極的に関わることが重要です。そうした姿勢が周囲からの信頼につながり、「認定薬剤師であることの意味」を実感できるようになります。
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
認定薬剤師を目指す前に確認すべきポイント
認定薬剤師の資格取得は決して簡単なものではありません。ただしその活かし方次第では、十分にメリットがあることも理解していただけたかと思います。
最後に、認定資格の取得を後悔しないために、事前に確認しておきたいポイントをいくつかお伝えします。
更新要件・費用・学習負担を把握しておく
認定薬剤師の資格は「取って終わり」ではなく、一定期間ごとの更新が必要です。
たとえば研修認定薬剤師の場合、更新には各年5単位かつ3年間で計30単位の研修単位取得が求められます。更新費用は税込11,000円です。
認定機関や資格の種類によって要件は異なりますが、学会発表、論文作成、症例報告などが更新要件に含まれることもあります。
せっかく取得した資格を更新できずに手放すことのないよう、日常業務と両立しながら継続できそうか、事前に確認しておくことが大切です。
参照:研修認定薬剤師の更新申請手続きについて /日本薬剤師研修センター
(https://www.jpec.or.jp/nintei/kenshunintei/certificate_renew.html)
ライフイベントに合わせて資格を維持できるか
結婚や出産、育児、介護などにより仕事にブランクが生じる可能性がある場合は、その期間も含めて資格を維持できるかも考えておきましょう。
とくに、特定領域の認定薬剤師では、症例報告や学会発表などの更新要件をクリアするのが難しくなることもあります。原則として更新期限を過ぎた場合は再度新規申請が必要となりますが、認定機関によっては更新の猶予制度を設けているところもあります。その点も事前に調べておくと安心です。
昇給やボーナスに反映される職場かを見極める
認定薬剤師を目指す前に、現在の職場の資格手当の有無や金額、昇給・昇格への反映、専門性を活かせる業務に携われるかについて確認してみてください。
もし資格に見合った評価が得られない場合は、資格を正当に評価する職場への転職も選択肢の一つです。求人票だけでは分かりにくい情報を知りたい場合は、薬剤師専門の転職エージェントを活用してみてもよいでしょう。
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
まとめ|認定薬剤師は「意味ない」かどうかは活かし方次第
認定薬剤師は、職場環境やキャリア設計によっては「意味がない」と感じてしまうこともあります。しかし、資格を通じて専門性を高め、評価される環境を選び、実務にしっかりと活かすことができれば、収入アップや転職、キャリアの選択肢を広げる大きな武器になります。
大切なのは、自分の将来像に合った資格を選び、取得後も継続的に価値を発揮していくことです。認定薬剤師は「取ること」よりも「どう活かすか」で、その意味が大きく変わる資格だといえるでしょう。
ご相談は無料です。転職コンサルタントに相談してみませんか?